「欲望と罪悪感の相関図」シンプル・プラン everglazeさんの映画レビュー(感想・評価)
欲望と罪悪感の相関図
誰もが顔見知りと言えるほど、雪に埋もれた田舎町。
Jacob・Hank兄弟とLouが偶然大金を発見したことから、少しずつ人間性が崩れていく様子が生々しいです。
キツネが鶏を襲うのも、カラスが死骸をつつくのも、豪雪地帯でただ胃袋を満たして生き抜くため。
でも人間は?
これも目覚めた本能なのか??
そもそも見るからに幼稚で危なっかしいLouやJacobと共犯になってしまう時点でダメなのですが(^^;)、最も常識的に見え、最も社会的に信頼できそうなHank…を操る妻Sarahに最も罪悪感がありませんでした。
Jacobが望んでいたものは…Hankが当たり前のように既に築いたもの。Hankが毛嫌いするLouは、Jacobのたった一人の友人。大金があれば農場と温かい家庭が手に入るのか。そのためにLouを裏切るのか。Jacobが段々と孤独に青ざめていくのがとても切なかったです。
雪は犯罪の足跡を埋めても、夫婦間の溝はそうたやすく埋まらず、雪解けで罪悪感を洗い流すこともないようです。
Jacobのワンちゃんはどうなったのかな…。
“Nobody would ever believe that you'd be capable of doing what you've done.”
everglazeさん
コメントへの返信と共感を頂き有難うございます。
ビリー・ボブ・ソーントン、本作で初めて認識しました。「 アルマゲドン 」にも出演されているようでしたが、ストーリーも殆ど記憶にないので 😆
キャラの濃い本作で、記憶にしっかりと刷り込まれたかも(笑)
everglazeさん
他作品への共感も有難うございます。
毎日お風呂に入っていないかも、毎日服を着替えていなさそう、と感じさせるジェイコブを演じ切ったビリー・ボブ・ソーントン、検索して現れたお写真が別人過ぎて驚きました 😆
アンジェリーナ・ジョリーとのツーショット写真にも納得のジェイコブとはかけ離れた俳優さんでした(笑)