「地上波でもボカシなしという本気度」シンドラーのリスト kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
地上波でもボカシなしという本気度
金儲け主義のシンドラーの気まぐれともとれる偽善行為には疑問点も沸くのだが、それらの批判的部分をもひっくるめて一人の男シンドラーを描ききったことに評価できる。そんな偶然の偽善行為よりも迫害されるユダヤ人を芸術映画として扱ったことに対して賞賛すべきなのだ。ユダヤ人を逃がした勇気ある人物には日本の大使、杉浦千畝がいるし、歴史的に見ると彼のほうが尊敬すべき人物なのです。
ナチの残虐さを表現した映画は他にもいい作品がいっぱいある。しかし、ドイツ人であっても救おうと考えていた人は少なくないはず!という主旨で描くのもいいことなのでしょう。このように何年かに一度は歴史を見直すという映画が出てくるのは喜ばしい事なのかもしれない。
オスカー狙いのための映画と悪評されるが、シンドラー自体が金儲け主義の資本家なのだからいいんじゃないの?似たりよったりという洒落と思えば・・・
【1994年映画館、TV地上波】
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