白と黒のナイフのレビュー・感想・評価
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もっと恋愛をしっかりと描いた方が良かった作品。
女性弁護士が、妻殺害の容疑を掛けられた実業家を弁護をするうちに、容疑者と恋愛関係となってしまい・・・と言う物語。
法廷物に対しては、余り期待はしていません。結局「信じて弁護した被疑者が犯人」というパターンが殆どだからです。
この映画も、正直ダメ元での鑑賞だったのですが・・・・想像を超える酷い映画でした。
犯罪についても、恋愛についても浅くて雑。
弁護士と容疑者の恋愛に説得力がない。恋愛に至るなら、二つ位エピソードが足りないように感じます。例えば、弁護士が旦那と別れた直後とか、子供と上手くいっていなくて家庭に居場所がないとか・・・
容疑者起訴も雑過ぎます。自白も、物的証拠もない。ただ、「遺産がはいる」「仲が悪い」「ナイフを持っていたようだ」だけ。これじゃ、状況証拠にすらならない。
流石に、こんな内容で逮捕起訴はしないでしょう。
こんな内容で起訴する設定にしてしまうから、裁判シーンは空虚。浮気やら、仲たがいやら、ソープオペラレベルの話が垂れ流されます。
恋愛物の味付けに法廷劇を付け加えたのでしょうが、だったらもっと恋愛を描いた方が映画の完成度は高まったのではないでしょうか?
スリル
タイプライターを見つけた瞬間、そしてそののtが上がった瞬間、怖さが急激に襲ってきた。
そこからがスピード、テンポよくクライマックスに進んでいったと思う。
弁護士と被告があんな関係になるなんて汚ね〜〜笑
危険な情事とは違った彼女の演技がみれたなーと感じた。
恋に落ちた瞬間の表情をちゃんと見せていた。
みてる側も、もしかして好きなのかな?ってちゃんと伝わってきたし。
華がない
主人公の女弁護士は子供が二人いるのに依頼人と肉体関係を持った上に、それを悪びれもせず「ママは恋をしているのよ」みたいな感じで子供に話すような非常に母としても女としても弁護士としてもうまくやりたい非常に欲張りなタイプで、苦手だなと思った。しかもお色気シーンがあるけどけっこうおばさんで、登場人物全体が中高年で、落ち着いて欲しいと思った。その辺を走ってくればいい。
本作がもしかすると真犯人のわからない法廷もののはしりなのかな
総合:75点
ストーリー: 70
キャスト: 75
演出: 75
ビジュアル: 75
音楽: 65
法廷ものとしてそれなりに面白いのだが、途中で弁護士と被告が恋愛してしまうのはいかがなものか。それがなければもっと引き込まれていたと思うのだが、そこで少し安っぽくなってしまった。もっとも被告人は人を動かす天才だそうだから、これも弁護士を完全に味方にするための彼の作戦のうちということではあるのだろう。被告人の能力の高さを示すためのものであり、単純に恋愛事を入れて観客受けを狙ったのではなさそうだ。「真実の行方」「理由」など今となっては似たような作品もいくつかあるが、早くにこのような物語を作り上げたという点での評価も出来る。
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