白と黒のナイフのレビュー・感想・評価
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もっと恋愛をしっかりと描いた方が良かった作品。
女性弁護士が、妻殺害の容疑を掛けられた実業家を弁護をするうちに、容疑者と恋愛関係となってしまい・・・と言う物語。
法廷物に対しては、余り期待はしていません。結局「信じて弁護した被疑者が犯人」というパターンが殆どだからです。
この映画も、正直ダメ元での鑑賞だったのですが・・・・想像を超える酷い映画でした。
犯罪についても、恋愛についても浅くて雑。
弁護士と容疑者の恋愛に説得力がない。恋愛に至るなら、二つ位エピソードが足りないように感じます。例えば、弁護士が旦那と別れた直後とか、子供と上手くいっていなくて家庭に居場所がないとか・・・
容疑者起訴も雑過ぎます。自白も、物的証拠もない。ただ、「遺産がはいる」「仲が悪い」「ナイフを持っていたようだ」だけ。これじゃ、状況証拠にすらならない。
流石に、こんな内容で逮捕起訴はしないでしょう。
こんな内容で起訴する設定にしてしまうから、裁判シーンは空虚。浮気やら、仲たがいやら、ソープオペラレベルの話が垂れ流されます。
恋愛物の味付けに法廷劇を付け加えたのでしょうが、だったらもっと恋愛を描いた方が映画の完成度は高まったのではないでしょうか?
スリル
華がない
本作がもしかすると真犯人のわからない法廷もののはしりなのかな
総合:75点
ストーリー: 70
キャスト: 75
演出: 75
ビジュアル: 75
音楽: 65
法廷ものとしてそれなりに面白いのだが、途中で弁護士と被告が恋愛してしまうのはいかがなものか。それがなければもっと引き込まれていたと思うのだが、そこで少し安っぽくなってしまった。もっとも被告人は人を動かす天才だそうだから、これも弁護士を完全に味方にするための彼の作戦のうちということではあるのだろう。被告人の能力の高さを示すためのものであり、単純に恋愛事を入れて観客受けを狙ったのではなさそうだ。「真実の行方」「理由」など今となっては似たような作品もいくつかあるが、早くにこのような物語を作り上げたという点での評価も出来る。
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