劇場公開日 1951年11月23日

「イングリット・バーグマンとグレゴリー・ペックの美しさを堪能する。」白い恐怖 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5イングリット・バーグマンとグレゴリー・ペックの美しさを堪能する。

2024年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

1945年作品で公開は1951年とか。
アルフレッド・ヒッチコック監督のサイコスリラー。
精神科医のコンスタンス(イングリット・バーグマン)の病院に
新しい院長として赴任してきたエドワーズ博士(グレゴリー・ペック)
彼はエドワーズを語った偽物で、早々にニューヨークに逃げていまう。
彼には記憶喪失があり、なぜエドワーズが行方不明になり、
彼が成りすますのか?
エドワースは生きているのか?
それをコンスタンス医師が紐解いてゆく話し。

一目でグレゴリー・ペックに心を奪われるバーグマンが本当に
美しい。
精神分析で過去のトラウマを解いて事件を解決に導くのだけれ、
おおよそ説得力のない話し。
白いシーツに走る黒い線が怖い・・・・
それは白い雪に走る黒いスキーの黒いシュプールで、それを怖がる。
それは幼い日に弟が一緒にスキーをしていて崖から転落死していて、
自分が押して落としたと、思い込み罪の意識に苛まれている・・・

そして何十年後に親友とスキーをしていて崖から突き落とした・・・と、
思い込み記憶喪失になる???
記憶喪失なのに親友に成りすますのか・・・などなど、
無茶くつゃでございます。
そして都合よく後付け的に真犯人が現れる。

サイコな主人公なら1964年作の「マーニー」のティピ・ヘドレンは
正真正銘のサイコパスで、これはかなり現代にも通用する話し。

この映画はあくまでもイングリットとグレゴリーのラブロマンスと
美しさを堪能する映画だと思います。
雰囲気と後味は上々です。

琥珀糖