「当時の芸能界の舞台裏を美しく描いた」女優マルキーズ Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
当時の芸能界の舞台裏を美しく描いた
総合:80点
ストーリー: 70
キャスト: 85
演出: 85
ビジュアル: 80
音楽: 80
日本でも大昔の踊り子とか演劇とか歌舞伎の女優といえば、舞台の後で売春行為をするものだったらしい。欧州でもそれは同じようで、地方の踊り子から女優になっていく過程で、現在とは明らかに異なる当時の舞台裏が他にもたくさん覗けてとても興味深い。このような設定や調査が良く出来ていた。
そして衣装・セット・演技・踊り・音楽が質が高いまま融合していて、舞台の場面が見ていて美しい。それを撮影する技術も上手だった。全体として映像は美しく、それは例え庶民の街を描いている時ですら変わらない。そして物語はやや平凡だが、愛憎を織り込みながらもやはりちょっと耽美な美しさを持っている。特に前半の、ソフィー・マルソー演じるマルキーズがその美しさと踊りで貧困生活から、女優として羽ばたこうとしていく過程は良かったです。
コメントする