「アラン・ドロンのチンピラ的な悪さ感が満載」ショック療法 Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
アラン・ドロンのチンピラ的な悪さ感が満載
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アランドロンが金で道を踏み外した殺人医師を演じている。青い目で実にハンサムなのだが、野卑で粗野な笑顔から、知的なものは感じられず医者っぽく無い。チャレンジしたもののチンピラみたいなのは俳優としての限界か、演出が悪いのか。金持ち達と戯れ、海に向かってまる裸で走る姿も、映画の目玉ながら、何処かナルシズム的で、つまらない。また、オタオタしていて共感も出来ないヒロインにあっさりと腹を刺されて、苦しんで死んでしまうのだが、どういう訳か小物感が漂ってしまう。
映画全体として、若い移民青年を犠牲にしてブルジョワ達に若さの元を提供していたとのストーリーはなかなかなだけに、もう少しスリルとサスペンス、或いは社会的ドラマになり得たと思うのだが、中途半端で、物足りなかった。
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