「自分が父親の立場だったらと思うと…」処女の泉 ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
自分が父親の立場だったらと思うと…
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娘が殺されてから、重々しい雰囲気だった。こんなことが起こるなんて、神は存在しないのか、それとも沈黙しているだけなのかと、誰でも悩んでしまうと思う。ただ、最後、神の存在を暗示させるかのように、泉が湧いてくるという感動のエンディングとなる(タイトルから、なんとなくは想像できたが)。
それにしても、この物語の設定は悲惨すぎる。純粋無垢な天使のような娘をレイプされ、殺された父親の心境を思うと胸が痛い(天使のような娘でなくても同じかもしれないが)。犯人が分かった時点で、自分だったらどうするかと考えてしまう。「ドッグヴィル」(トリアー監督)の主人公に相談したら、みんな殺してしまえと言ったかもしれないな(笑)。
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きりんさんのコメント
2021年7月1日
大昔の映画だけに、痛ましさと悲しみに胸が張り裂けそうになった映画です。
清らかな泉が湧いたこともそう簡単には慰めにはならない。
何十年も経ってようやく愛する娘を追慕する祈りの場所になるのかもしれませんね。