「エマニュエル・ルベツキの業」ジョー・ブラックをよろしく カメさんの映画レビュー(感想・評価)
エマニュエル・ルベツキの業
個人評価:4.6
去り難い。それが生だ。
死神を交えた素晴らしくウィットにとんだ人生賛歌。死を前に訪れる死神。死期をしる事によって、家族や自分に向き合う時間を得られる。そしてその人間の生を一緒に知る事により、死神もまた生の素晴らしさを知る。
ブラピの最も美しい時代を切り抜いた作品である。
そして3時間もの長尺の物語を、重厚かつ素晴らしい作品に仕上げているのは、やはり三度のオスカーに輝いた撮影監督のエマニュエル・ルベツキの業であろう。
地球に舞い降りた死神。高畑勲のかぐや姫と構図が似ており、本作は愛という切り口でこの世を描いている。この世は生きるに値すると。
去り難い。それが生だ。心に沁みる。
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