「ベネチア行きたくなる」娼婦ベロニカ 大学生1さんの映画レビュー(感想・評価)
ベネチア行きたくなる
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愛する男と結婚できなかったベロニカが彼が手に入れられないほどの高級娼婦になって後悔させてやる話
16世紀のベネチアの実在した娼婦をモデルにした作品で、多少の脚色はあるだろうが、彼女が成り上がりフランス艦隊の協力を取り付けるなど歴史を変えていく様子がかっこよく惚れた
また、フィルムの空気感やドレスなどの服装、建物などのデザインが素晴らしく、ベネチアの美しく退廃的な雰囲気を見事に表現していて、画面を見るだけでも楽しかった 娼婦が主人公なのに、ラブシーンや過激なシーンはほとんどなく、中世にあっても自由を手に入れるためあえてこの生き方を選んだ強い女として描き切っていて好感が持てた
特に、魔女裁判にかけられるシーンは男性と女性の性の非対称性(男はダメージないのに、女は魔女扱いされる)がテーマになっていて、そんな苦しい状況の中でも凛として己の信念を貫くベロニカの生き様が次第に周囲の意識を変えていくシーンはめちゃくちゃ感動した 男性にも女性にも見て欲しい映画
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