「人命恐怖ゲーム」ジュマンジ movie mammaさんの映画レビュー(感想・評価)
人命恐怖ゲーム
子供の頃、一度観たきり。強烈に怯えたきり。
あれから、すごろく系ゲームや、畳めるタイプのボードゲームや、蝶番式の分厚い木の箱を見ると必ずジュマンジを思い出す。最後まで、やっと終わりにできたジュマンジの箱が再びドラム音を発して、「終わってない」恐怖に支配されてきた。
でも子供が観たがって、約30年ぶりにもう一度観た。
ただただ強烈に怖いという記憶に、忘れていた細部の恐怖が足されて、やっぱり怖かった。
何が怖いって予測不能、抗う術がないところ、こまが何でも生死に関わるところ、あげたらきりがない。
でも、ロビンウィリアムズが出ていた意味が、大人になって、よくわかる。
・興味本位で物を拾わないこと
・言いつけは守ること
・不満があっても死と比べたらたわいない日常が、些細な選択で一瞬で失われること
・たった一瞬で人生が大きく変わりかねないこと
・自然の脅威にさらされると、人の命のちっぽけさ
・周りの人の有り難み
・経験しないとわからない、自然や戦争の恐怖
・軽い気持ちの一言が人の経験や感情を踏み躙ることがあるから、配慮して口に出すこと
大切なことを伝えたい俳優さんだった。
26年して、ロビンウィリアムズと妻はジュマンジの中で出会った子供達を守るために、ゲーム内で得たわずかな情報から、2人を探し出してクリスマスに招いたと思われる。
子供達はジャングルに飛ばされる目は引かずに済むのだが、それは奇跡的。
ジュマンジを経験してしまったら、普段の社会的に積み重ねる人生の方がはるかに生きた心地がするとわかるのだろうが、絶対に関わりたくないゲーム。
一体誰が考えたの?!
ただ一つ、UNOで残りカード1枚で忘れずに「UNO!」という癖が一瞬でついたのはジュマンジのおかげだと思う。