劇場公開日 2021年10月15日

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「モダン・タイムスは階級闘争。この映画は金欲、性欲、食欲♥」自由を我等に マサシさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0モダン・タイムスは階級闘争。この映画は金欲、性欲、食欲♥

2024年7月13日
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マサシ
Gustavさんのコメント
2024年7月14日

マサシさん、コメントありがとうございます。
映画の観方は人それぞれで発見があると思っています。チャップリンもクレールも大好きな私は、社会批評の「モダンタイムス」も人間賛歌の「自由を我等に」にも感服しました。作家としての個性の違いがあっても映画に対する熱量はどちらも素晴らしい。クレール監督は1970年の万博の時来日して講演をして、その時淀川長治さんとお話しています。本当はルネ・クレマンを招聘するつもりが手違いでクレール監督に案内状が行ったようです。クレール監督はとてもモダンでスマートな紳士だったと淀川さんの印象でした。私は同じフランスの芸術家で言うと、作曲家のモーリス・ラベルのような清廉さと小粋さを連想します。同年の「ル・ミリオン」と一緒で音楽の効果的な使い方が粋で、フランス映画らしい美点だと思いました。
モダンと言う点では、日本の巨匠小津安二郎監督は別格ですね。サイレント時代から外国映画を研究して、溝口健二監督の日本的な情緒と比べると(観た作品は少ないですが)遥かに時代の最先端の演出タッチを持っていました。現代でも世界的に高く評価される要因の一つに挙げて良いと思います。この作品から小津監督を連想するマサシさんに納得です。

Gustav