「いまだに自由になっていない我等」自由を我等に シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
いまだに自由になっていない我等
タイトルだけ見ると社会派映画っぽいけど、開巻1分で風刺コメディと分かるルネ・クレール監督の手際が鮮やかです。脱獄犯が一代で蓄音器の大会社を作って出世するんだけど、元いた刑務所以上に厳しい生産管理体制によるものなのがおかしく、チャップリンの『モダンタイムス』を思い出しました。刑務所仲間が出所してきたり、ギャングに脅迫されたりのドタバタも定番と分かっていても面白く、最後の幕切れも爽快でした。
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