11人のカウボーイのレビュー・感想・評価
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少年達の一夏の大冒険
話が進むに連れて、雇い主から父親へと変わっていくウィル。相手を大人として扱う姿は、「良い子にしているのよ」と送り出した親たちと対象的。 牛泥棒たちの追跡に気づくところから、一気に緊迫感が増してくる。その身をもって強さとは何かを少年達に教えるウィル。最期、彼らにお前達は一人前だと伝える。 子供にとって、親や尊敬する人に一人前と認められる事はとても大切な通過儀礼だと思う。その後、少年達は牛泥棒から牛を取り戻して目的を果たすことを選択し、実行する姿は痛快。 ウィルや少年達の助けとなるナイトリンガーはとても良い存在感。
ジョン・ウェインが少年たちと牛追いの旅へ。なんかキャンプみたいで楽...
ジョン・ウェインが少年たちと牛追いの旅へ。なんかキャンプみたいで楽しそうだ。こうして少年たちは成長する、そんな物語だと思った。 途中の事故には動揺した、どう報告する?責任取れるか?ところがどっこい、そんなどころではなかった。終盤、まさかの展開。この映画、主人公は少年たちだったのか! 確かに少年たちは成長した。覚えたのは人◯しだった(笑笑) 異色作だった、まあまあ面白かった。
男らしさの伝承
強くて優しくて、悪を憎む。 全く期待しなくて観たが、予想外に良かった。 牛追いに雇用した11人の少年たちを率いる主人公ウィル(ジョンウェイン)。 途中悪党が現れ、正々堂々と立ち向かったウィルは、卑怯なやり方で殺される。 11人の少年たちの前で。 『親は、子が親を超えることを望んでいる。』というセリフが印象深い。 親でもあり、子でもある自分。親の生き様をまじかで見てきたから感慨深かった。 真摯に子供に生き様を見せることは大事だなあ、。今の時代は難しいが 仕事中の親を見たら、子供にかなりのいい影響を与えるに違いない。 主人公の死後、たくましく牛泥棒をやっつけるシーンは素直に胸がすく感じ。 全編わかりやすく、上手くいきすぎだが、それだけにストレートに伝わるものがある。 娘にも見てもらいたい。
過去の西部劇スター
昔のカウボーイは義理堅かったのに・・・と嘆くジョン・ウェイン。この嘆きも彼が老いたことの象徴なのであろう。もはや西部劇スターのイメージは薄れ、情感たっぷりにカウボーイを描いている。 集まった少年たちにうんざりするウィルだったが、まずは荒馬にテンカウント乗っていられるかのテストをする。600キロの移動。学校で男の子だけに雇うと告げる。雇うことになった途端に、次から次へとムショ帰りの男たちが雇ってくれとやってくるが、最後に黒人男を一人だけ雇う。 前半の山場は川を渡るシーン。牛の群れ、馬の背まで濁流に浸ってしまう様、壮大な自然と闘う幼き少年たちが見事にマッチしていた。ストーリー的にも、刑務所帰りの男が執拗に追ってきて少年を脅したり、少年の一人が落馬で死に至ったりと、かなり面白い。だけど、ウィルを殺されたからといって、子供たちに殺人をさせるのはどうなんだろ・・・ただ殺すだけなら問題なかっただろうに、最後は馬に引きずりまわさせたりするし・・・見方によれば、コアな作品なんだろうけど。
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