劇場公開日 2017年7月29日

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ジャック・ドゥミの少年期のレビュー・感想・評価

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5.0静かであたたかく愛に満ちていて寂しい

kさん
2021年3月28日
Androidアプリから投稿

ジャック・ドゥミが映画監督になるまでの過程を、少年期のエピソードと監督作品をクロスオーバーさせて表現しているのが秀逸。

そしてなにより、ドゥミ監督の、溢れんばかりの映画への愛と成長するにつれ道を志せるか分からない不安や葛藤を、とても静かに描いているのに、その押し流されそうな気持ちの熱さをひしひしと感じさせられて、ものすごく感動した。こんなに凪いだトーンで気持ちを伝えることができるなんて、アニエスは本当にすごい。

それは、そこここに星屑のように散りばめられたアニエス・ヴァルダ監督のジャコへの胸いっぱいの愛とジャコをもうすぐ失う悲しさとがそうさせているのかもしれないなとも思った。

最初から終いまでジャコのキラキラした情熱と思春期と、アニエスの愛とあたたかさ、そして悲しさが感じられる映画。

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k

4.0アニエス・ヴァルダって本当にセンスの塊なんだよなあ。まずそれが一番...

2021年3月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

アニエス・ヴァルダって本当にセンスの塊なんだよなあ。まずそれが一番始めに来る。夫の少年期をあんな軽やかに表現出来るか。才能が羨ましい。

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kazuyuki chatani

3.5夫への最期のラブレター

2021年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ドゥミ監督が体調を崩して死を悟り、幸福だった自分の少年時代の思い出を綴った。自分は体力がないからと妻のヴァルダ監督に映画化を依頼。妻が映像作家として、間もなく夫を失う哀しみを堪えつつ制作した、夫への最期のラブレターのような伝記作品。ドゥミ監督は出来を心配するヴァルダ監督によく撮れてると言ったそうで、作品完成を待ち、その10日後に亡くなった。
休日には家族揃って映画やオペラ鑑賞に出かける家庭に育ち映画少年になっていった様子、成長して父親に映画の道を反対されるも母親の応援を得て夢を叶えていった様子、初恋や戦時中のさまざまな思い出が、夢を叶えて映画監督になってから撮った作品を交えながら綴られている。
あの母親がいなかったら監督はいなかっただろうなと思える、歌が好きで優しい母親と、同じように陽気な祖母の「笑ってみせなさい。たとえ悲しくてもね。」という台詞が心に残った。

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SpicaM