「自由と万人の正義を」ジャスティス(1979) 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
自由と万人の正義を
若き熱血弁護士アーサーが、腐敗した法曹界の中で正義を貫く。
ノーマン・ジュイソン監督による1979年の作品。
熱く、スリリングで、硬派な作風かと思いきや、ちょいと変化球。
法廷に銃を持ち込む型破りな判事(「静粛に!」と銃をブッ放す)、アクの強い同僚弁護士。
複数の案件を抱えるアーサー。冤罪の疑いある青年や同性愛の黒人ら依頼者たち。
一癖二癖ある登場人物たちの群像劇。
ヘリの操縦が趣味の型破り判事に誘われ、空の旅へ。高所恐怖症のアーサーの狼狽っぷり。(離陸地点目前でヘリは墜落)
祖父とのほっこりするやり取り。
少々脱線的なエピソードがユーモラス。
色んな意味で、弁護士の多忙な日々。
そんな時、ある事件が。
法の正義を巡って対立関係にある判事が婦女暴行の罪で逮捕。弁護をアーサーに依頼してきた。
これには、法曹界の思惑が…。
ラスト、法廷で熱弁を奮うアーサー。
これまで耐えに耐えてた事、言い出したくとも言い出せなかった事、見てるこちらの鬱憤を晴らしてくれるほどの代弁。
アル・パチーノが熱演…と言うより、大パフォーマンス。
全編、アル・パチーノを見る映画でもあった。
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