「ここまでNYを使い倒すか!」ジャグラー ニューヨーク25時 そろそろだな。さんの映画レビュー(感想・評価)
ここまでNYを使い倒すか!
1980年当時のNYの空気をそのまま映像に取り込めた、時代考証的価値があるのでは?と思うぐらいの作品。
自由の女神やエンパイアステートビル、美術館といった一般的なNYの記号は一切出てこない。グラフィティをまとった地下鉄、汚職警官、風俗、再開発、スラム。そして人、人、人。そこがこの作品の舞台。カーチェイスや人混みを縫って走るといった、「走り続ける」ことにこの作品のダイナミズムが通底している。
脇目を降らず、深く考えず、ただ目の前のことに真っ直ぐに執着し続ける熱量溢れたエンターテインメント。
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