「ゆがんだ愛情、芸は身をたすける、でも何ごともほどほどがいいんじゃないの」シャイン pekeさんの映画レビュー(感想・評価)
ゆがんだ愛情、芸は身をたすける、でも何ごともほどほどがいいんじゃないの
「午前十時の映画祭」で 27年ぶりに鑑賞。
うーん、そうかこんな展開だったのか。「良い作品だった」という記憶だけは残っているものの、内容はほとんど憶えていなかったのだ。
サントラも購入して何度も繰り返し聴いていたのに、映画の場面は全然よみがえってこないのでした。何故だろう?
まあそれはともかく、現代の目で見ると、あの親父のサイコぶりはより深刻に映ります。父権とかそういうものでは、すまないような……。ゆがんだ愛情がこわすぎる。
ヘルフゴットはずば抜けた才能を与えられたけれど、奪われたものも多かった。
「芸は身を助ける」のことわざどおり、その才能によって窮地を脱したわけだけど、そもそも才能がなかったらあんなふうにならなかったかもしれないし……。やっぱり何ごとも、ほどほどがいいんじゃないでしょうか。バランスが大事ですね。
いや、登場人物のことばっかり書いて、作品についての感想になってないな。ま、いいか。
ところで、本作のサントラで僕が一番好きな曲(エンディングに流れるヴィヴァルディの美しい歌曲)のタイトルを今日はじめて知りました。
『まことの安らぎはこの世にはなく』——か。なんかツライなぁ。
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