「本当に偶々」シャイン トミーさんの映画レビュー(感想・評価)
本当に偶々
ですが、シドバレットの映画と連続する事に。お父さんは紛れもなく毒親でしょうが、息子を愛している事には違いなく、音楽へと誘ったのも彼なので家族であれば憎みきれない・・。ホロコーストから一人生還した事が彼を歪めてしまった。このジーンハックマンとポールジアマッティの間に生まれた様な俳優さんの演技は凄かった。
精神を病んだ人の周りで支える人々は大変だなあと切実に思う。所々PV監督らしい画が見えました。
トミーさん、共感&コメントありがとうございます。
同じ毒親でも「あんのこと」とは違って、この父親は自分が良い父親だと息子に無理強いし、まるで息子を自分の所有物だと言わんばかりに息子に圧をかけ自分の思い通りにしようとする厄介な人物でしたね。でも昔の日本ってこんな父親が多かったような気もします。デイヴィッドが良き伴侶にめぐり合いピアノで生きていくところが良かったですね。
こちらこそ共感&コメントありがとうございます。困った人だけど、どこか愛されキャラなのが救いでした。オヤジがジーン・ハックマンとポール・ジアマッティの間に生まれた…言い得て妙で爆笑しました。
お返事ありがとうございました。
シドバレット氏は鬼籍に入られてしまったのですね。ご冥福をお祈り申し上げます。
デイビット氏ともに、直接存じ上げませんが、似たところがあったのでしょうね。感受性の豊かさとか。
精神障害/異常と芸術。たくさんの方が惹きつけられるテーマですね。
絵画ならゴッホが有名ですし、詩作なら高村光太郎の奥様である千恵子さんが有名です。他にも他にも。
今では、南瓜がほとんどキャラクターのような草間さんの若い頃のコラージュを、世田谷美術館(精神障害者の作品を集めている)で鑑賞しました。真っ黒な地に羽が貼って合って。胸を鷲掴みにされました。鋭利な印象もあり、今とはまったく作風が違う…。
治療とはと?かの話に取り上げられるケースです。
かなり昔の、欧米の子どもなのですが。幼児期は言葉も発せないほどの知的な遅れを示したのですが、大人も顔向けの躍動感あふれた馬の絵を量産する。サヴァン症候群と言われるタイプです。でも、学齢期になり、学校で言葉や算術を覚えたら、まったく描けなくなってしまいました。
苦しんでいるからこそ、産み出せるものがあるのかもしれません。
ロックに疎い私でも、ピンクフロイドの名前はよく耳にします。知らぬ間に、音楽も耳にしているのでしょうね。
平凡に、穏やかに人生を送るのが幸せと思いたいですが、何かを残せた人生と言うのも、一つの人生ですね。精神障害の場合、自分で選べずに、その波にのまれてしまうのが悲しいですが。
長文、失礼します。
続きの続き。
シドバレット氏や、ピンクフロイド、ロックについて知らないし、映画も観ていないので、以下間違いや偏見があったら、ごめんなさい。
私の印象では、ロックって、激しい音楽。
編曲したのなら別でしょうが、原曲のままで、ヒーリングミュージックとして使ったというのはあまり聞きません。
また、クラッシックのコンサートでは、終了後にスタンディングオベーションはありますが、基本、演奏中は咳をするのも憚られるほど、シーンとしています。
けれど、ロックをはじめとするライブは、初めから総立ちのアゲアゲ。
ミュージシャンに覚せい剤使用者が多いのは、この、アゲアゲをほぼ毎日、人工的に作り出さなければいけないから、つい手を出してしまうのかなと思ってしまっているほどです。高EEがMAXな環境だと思います。
シドバレット氏の復活とはどういう形になるのでしょうか?
ライブ?
ロックの作曲?
レコーディング?とは今言わないのかな?配信?
美術で言えば、精神障害を持っていらっしゃる方々の作品のパンフレットにこんなコメントがありました。
「調子のよい時は、激しい絵を描けるけれど、調子が悪い時は穏やかな絵しか描けない」
音楽と美術が同じなのか、そもそも、シドバレット氏がどのようなご病気で今どうしていらっしゃるのかはわかりませんが、現時点で私がお伝えできるのはこんなところです。
ご参考になれば幸いです。
長文失礼しました。
お返事の続き。
>「ヘルフゴッド氏は上手くサポートを受け入れて晴れ舞台に立てたんでしょうね、カムバック出来なかったシドバレットとは周囲との対応も違ったんでしょうか?」
良いサポートがあっても、
人々からの期待、患者様がご自身に向ける期待によっても悪化します。周りがゆっくりやっていこうよと言っても、ご本人様が復帰を急ぐと悪化するとか。
精神障害の再発に関しての実証研究で今効果があると追われているのは、「高EEと低EE」です。高EEは、感情的な対応で、大声で話すとかで、低EEは穏やかに話すです。
簡潔な説明と実際の様子は、漫画『ツレがうつになりまして』や漫画『私の母はビョーキです 2(1ではなくて2です)』にありますので、興味がありましたら、お読みください。ツレさんは、音の強弱が一定なニュース放送は聴いていられるけれど、音の強弱が不規則に変わるバラエティ番組の音は苦痛だったと書いてありました。
デイビット・ヘルフゴット氏に関しては、
(この頃はまだ高EE・低EEの研究は広まっていないと思いますが)
留学前に兆候が表れていたのではというレビューもあり、そうなるとご家族としたら、無謀な留学を止めるために、高EEな対応になっていたのかな。
奥様と出会われたのは、入院中と映画に書かれていたように記憶しています。治療によって症状が落ち着いていただろうし、奥様も病院で音楽を教えていたくらいですから、低EEで接するように病院から言われていたと思います。
クラシックは、ラフマニノフみたいな技巧を求めるもの、『魔王』のように不安を煽るもの、ビバルディの『夏』のように激しいものもありますが、『子犬のワルツ』のようなかわいいもの、『美しき青きドナウ』のようなヒーリングミュージックに使われるものもあります。
コンクールは緊張MAXでしょうが、レストラン(ダイナー?)で弾いていたデイビット氏の楽しそうなこと。その曲も快い曲でした。
お返事をありがとうございました。
ラッシュ氏の演技のふり幅を、私が一番感じるのは、『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』です。スパロウ船長の好敵手。あのふざけた役に対して、バルボッサ船長として、ちゃんと演じるのですが、世界観を壊さない。コメディアンかと思っていました。成り上がりの下卑た海賊なのに、どこか哀切とかわいらしさを感じさせてくれます。『呪われた海賊たち』で死ぬのですが、シリーズでは生き返っていて、私のようなファンが多かったのではないかと思っています。
『シャイン』と『呪われた海賊たち』を見てしまうと、『英国王のスピーチ』と『顔のない~』は、そんなに驚きはありません。これくらい、この方ならできるよねくらいに思ってしまいます(笑)。
共感とコメントをありがとうございました。
「トミー」の部分がご一緒で、嬉しいです。
この映画で主人公で後半は独壇場ですし、快方に向かう明るい状況ですし、他の映画とのふり幅が大きくて、ついラッシュ氏に目が行ってしまいますが、お父さんを演じられた方も、複雑な心境を重厚に演じて下さいました。だからこそ、前半と後半の対比が生まれて、見ごたえのある映画になりました。
ただ、精神疾患に苦しむ方とお会いしてますが、PTSDでさえ、ご本人の気質×ストレス耐性により、症状が現れます。症状が現れた時にサポーティブな支えがあれば、症状が出ている状況が軽く済むこともありますが、ご家族もたいてい混乱しているので、サポーティブにしているつもりで、追い詰めていることになってしまうことが多いです。
また、ご本人に残る言葉って、ご本人が気になる言葉なので、事実を照らし合わせると、「こっちじゃなく、そっちを覚えていたの?」とくいちがうことが多いです。(芥川氏の小説『藪の中』や映画『羅生門』)
同じ言葉を言われても、スルー出来る人もいれば、その言葉を発した方もびっくりするくらいに重大に受け止めていらっしゃる方もいます。
ましてや、この映画は、妻語りの原作が素で、原家族が訴訟するくらい、伝記として公正に調べたものではないので、”父の言葉が原因”とするのは無謀かと思います。
ただ、言えるのは、デイビット氏にとって、父の言葉を何度も繰り返してしまうくらいに、父が大きな存在だったのだなと思います。
人間関係、特に親子って難しいですね。一番身近で影響力が大きいからこそ、心理的にも身近に感じていたいし、近づきすぎて離れたくなる。
そんな親子ドラマとしても見事な映画だと思いました。(テイラー氏の繊細な演技で、お父さんが光っていましたし、お父さんの演技でテイラー氏の演技が光って見えました)
長文失礼しました。
「女神の見えざる手」に共感ありがとうございます。
ロビイストって職業は日本ではあまり聞きませんね。
なんか政策秘書とかが、仕切ってる感じがします。
アメリカでは、何十人もの議員に働きかけている、
資金もすごく掛かりますよね。