劇場公開日 1997年3月22日

「父の呪い」シャイン ouosouさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0父の呪い

2024年7月7日
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母の呪いってあるけど父の呪いも強烈よな。父自身の体験の凄まじさを思えば、というところではあるが。/ホロコースト、冷戦、ユダヤ教。全てが個人の力を超えた人類全体の呪いでありそこに出会った者の運命である。父にとっては家族を手放さないことが運命に抗うことであったが、難しいのは、家族というのは異なった個体の集まりなのである。 デイヴィッドの音楽へのアンビバレントも凄まじいものがあったと思う。自分を父と繋ぐのも、父から介抱するのも音楽でありピアノである。/とにかくよくぞ生き抜いた。他の家族も、父が死んで羽ばたけたのかな。

ouosou