シティヒートのレビュー・感想・評価
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これはコメディ映画です
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舞台となる禁酒法末期の30年代はギャング映画の黄金期、それに正義感の警部と私立探偵が絡めば王道のハードボイルド映画と期待が膨らむのだが、あまりにも名作が作られたのでなぞる訳にもいかず舞台とプロットだけ借りてスター方式のアクション・コメディに趣向を変えたのだろう。ストーリーはありきたりなので見せ場は2大スターの絡みなのだが、こんなに締まりがないというか緊迫感の感じられないギャング映画は珍しい。
娼館での珍騒動、赤頭巾ちやんの狼の扮装までして笑いに走るバート・レイノルズからは私立探偵の哀愁のかけらも感じられない、やっぱり観客の目は確かなようで第五回ラジー賞最低男優賞にノミネート。突っ込み役のイーストウッドも俺はシリアス担当と終始寡黙で悪態をつくばかりなのでコンビの妙味も空中分解。クリントがピアノを弾くシーンがあると言うので心待ちにしていたがまたもやレイノルズが馬鹿騒ぎを起こして台無し、お互いに潰し合うなら組まなければよかったのに・・・。まあコメディアン志向のバート・レイノルズですから王道のハードボイルドを期待する方が浅はかだったのかもしれません、爆弾落ちは唯一すっきりしたシーンでした。
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