「やっぱり最高傑作」シックス・センス cenrivさんの映画レビュー(感想・評価)
やっぱり最高傑作
上映当時映画館でみて、地上波でやっているときはなんとなくながら見はしていたけど、改めてもう一度ちゃんと鑑賞。
当時見たときは子どもだったのもあり、ホラー映画として見ていた。
オチは絶対に言わないでね!という告知文からわくわくして、首吊りのおばけとか、頭ぱっくり割れてる少年とか、ゲロゲロしてる女の子とかそっちの印象が強く残っていた。
当時は映画館は入れ替え制ではなく、一度入れば、い続けられたので、そういえば、もう一回そのまま見たっけ。
そんなホラー映画として認識していたのだけど、人間ドラマとしても本当に感動する。
コールが、霊が見えるとマルコムに泣きながら告白するところ、母親にいたずらを疑われてわかってもらえないところ、洗剤を入れられて殺された女の子の妹に優しく話しかけるところ、妻と話せないマルコムに優しく助言するところなどなど、小さいコールが本当かわいくて、つらくて、ずっと泣いちゃう。
最後はマルコムのおかげで霊を恐れるのではなく、悩みを聞いてあげるという行動に移したことで、少しは恐怖が薄れた様子のコール。
学校でも化け物と言われていじめられていたのに、劇の主役をやれるほど、環境は変わった。
そして母親にも幽霊が見えることをついに話す、コール。このシーンは涙なしには見れません。
幽霊が見えるんだと信じさせるための告白をこんなふうにするとは。
そして、こどもを助けるという未練があった、本当は死んでいて幽霊だったマルコムはコールを救ったことで、ひとつ願いを叶えた。そして、もうひとつ妻と会話したいという未練。コールから寝ているときに話すといいと言われたので寝ている妻に話しかけたときに、自分は死んでいるんだと気づく。
マルコムの未練もまたせつない。。。
寝ている妻と愛を誓いあうことができて、マルコムは天に帰っていく。
死んでしまったひとと、残されたひとの思いなど死生感についても考えさせられる。
ホラー要素ももちろんあってこわいんだけど、心があったかくなるシーンもあって、本当にいい映画だと思います。