静かなる男のレビュー・感想・評価
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結婚する方法
持参金と嫁入り道具に拘るメアリー。どうもアイルランドの風習やしきたりがわからない。時代は禁酒法発令の頃。聖水をくみ上げる真似をすることや、草競馬で帽子を取ることなど、わからないことだらけ。まぁ、兄の承諾がなければ婚約できないのはわかりやすいが、婚約しても監視付きのデートをしなければならないなんて風変わりだなぁ。
だましだまし結婚したが、騙されたとわかった兄はショーンを一発で殴り倒した。ちょうど中盤辺り。ここにきてようやく観客はショーンがボクサーだったことが判明。そのまま破談になるかと思われたが、なぜか結婚。しかし、メアリーは持参金が兄に奪われたと思い、正式な結婚ではないと固執しながらの新婚生活が始まった・・・アイルランドの風習では持参金をもたせずに結婚すると恥になるらしい。アメリカ育ちのショーンにとっては理解しがたいことだった。そして、その持参金の件が元で兄レッドはショーンに決闘をもちかけるが、ショーンは拒絶。かつてボクサーだった頃、相手を死なせてしまったため引退したという経緯があったのだ。
相手を殺してしまったボクサーなどと言うと、もっと深刻なドラマになるのかと思えばそうではない。最後は夜遅くまで殴りあって仲良くなるというコメディタッチの物語だった。このアンバランス。監督やメアリー役モーリン・オハラの郷愁が感じられる作品ではあるけど、牧歌的で平和的なアイルランドの魅力がそこまで引き出されているのかどうか・・・よーわからん。
【2012年ケーブルテレビで鑑賞】
長尺…
2時間もいらないのでは?というような内容。
や、長閑でいいんだけどね。
現代の映画にはない長閑さである。当然か。
アイリッシュ映画好きなので、その繋がりで鑑賞。
若きジョン・ウェインはタイトルのクワイエット・マンを好演。
美しく活発なヒロインもナイス!
しかし、回りくどいというか、回り道が多いというか。
愉快な仲間たち(村人)とのあれやこれやも面白いんだけど、長いのよ。
持参金にこだわるヒロイン。そこは大事。
でも過去の事故のせいでそれを良しとしない主人公。
そのすれ違い映画って感じかな。
ボクシングが盛んと聞いていたけど、そのシーンはほとんどなかった。
その件を奥さんに打ち明けたのかどうかが謎。
寡黙だから黙ってた??
しかし昔の映画は本当にタバコを吸うシーンが多いね。
タバコもマッチもポイ捨てが多くて。
火事にならんのか?と心配する小心者なのであった。
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