「ジェシー・ジェームズは西部開拓史裏面の微調整役?」地獄への道 KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)
ジェシー・ジェームズは西部開拓史裏面の微調整役?
少し前に、ブラッド・ピット主演の
「ジェシー・ジェームズの暗殺」を観ていた
ことからNHKBS放送を録画して鑑賞。
調べてみると、ブラピ主役作品も含め、
米国では彼を主役とするたくさんの映画が
製作されている。
この映画では、西部開拓史の中での
鉄道敷設のための強引な土地収用が
ジェシー・ジェームズのようなアウトローを
生んだのかも知れないと、
アメリカ開拓史の裏面を
垣間見せてくれているようで興味深い。
西部開拓時代の暗黒史を
少しだけ微調整する役割を演ずる、
日本の“鼠小僧”や“石川五右衛門”のような
義賊的ヒーローとして、アメリカ人の心には
彼の名前が刻まれているのだろうか。
ところで、ヘンリー・フォンダはその後に
大俳優に登り詰めたが、
当時9才年下だったタイロン・パワーは
名前こそは知れ渡っているものの、
フォンダ程では無い。
調べてみると44才で亡くなっている。
ビリー・ワイルダー監督の作品で
私の大好きな「情婦」が最後の出演だった。
もしフォンダのように長生きしていたら
どんなに俳優に大成していただろうかと
想像すると興味も尽きない。
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