劇場公開日 1951年5月29日

「ジェシー・ジェームズは西部開拓史裏面の微調整役?」地獄への道 KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ジェシー・ジェームズは西部開拓史裏面の微調整役?

2021年8月28日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

少し前に、ブラッド・ピット主演の
「ジェシー・ジェームズの暗殺」を観ていた
ことからNHKBS放送を録画して鑑賞。

調べてみると、ブラピ主役作品も含め、
米国では彼を主役とするたくさんの映画が
製作されている。

この映画では、西部開拓史の中での
鉄道敷設のための強引な土地収用が
ジェシー・ジェームズのようなアウトローを
生んだのかも知れないと、
アメリカ開拓史の裏面を
垣間見せてくれているようで興味深い。

西部開拓時代の暗黒史を
少しだけ微調整する役割を演ずる、
日本の“鼠小僧”や“石川五右衛門”のような
義賊的ヒーローとして、アメリカ人の心には
彼の名前が刻まれているのだろうか。

ところで、ヘンリー・フォンダはその後に
大俳優に登り詰めたが、
当時9才年下だったタイロン・パワーは
名前こそは知れ渡っているものの、
フォンダ程では無い。
調べてみると44才で亡くなっている。
ビリー・ワイルダー監督の作品で
私の大好きな「情婦」が最後の出演だった。

もしフォンダのように長生きしていたら
どんなに俳優に大成していただろうかと
想像すると興味も尽きない。

KENZO一級建築士事務所