「サブリミナル?」幸福(しあわせ) kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
サブリミナル?
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鮮やかなひまわりを映し出すオープニング。モーツァルトの音楽によって、その幸せぶりが満面に広がる。親戚とも近所の人たちとも仲良くして、どこにも不満のない家族なのに、ついついもう一人の女に惚れてしまったフランソワ。とても器用・・・同時に別の女性を愛することができるなんて・・・
順調に二重生活を続けられるかと思っていたが、フランソワが馬鹿正直なために妻に告白する。「君が嫌ならエミリーとの関係はやめてもいい」とも言った。直後、草原で青カンした二人だったが、テレーズはどこかへ消えた・・・池に落ちて死んでしまったのだ。溺死体を抱えて嗚咽するフランソワを何度もアングルを変えて数ショット映し出す。溺れるテレーズのサブリミナル的映像は自殺なのか事故なのかをはっきり描かないけど、幸せをつかみ損なった悲しさを盛り込んであった。
沈痛な日々を過ごすフランソワだったが、再びエミリーの元へ・・・きわめて現実的というか、合理的というか、二人の子供も新しい母になつき、新しい幸せな日々を・・・
ひねりもないし、微妙な心理描写もない。ありがちな幸せな風景を美しく描いただけなのに、なぜか惹かれてしまう映画。でも、面白くない・・・
【2008年視聴】
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