「ゴージャスな肉体の愛憎劇」サムソンとデリラ(1950) ずっ子さんの映画レビュー(感想・評価)
ゴージャスな肉体の愛憎劇
その昔、交際していた人から「俺たちはサムソンとデライラみたいなものかも」と言われてから、ずっと気になっていたストーリーを、この度やっと観た。
サムソンの肉体とデライラの悪女たる美しさが見もの。
映像はセットだと分かるし、音楽も白人が考えるところの物なので、臨場感に欠けるところはあるものの、CGではない凄さが有り、いつの間にか引き込まれています。
特にライオンと闘うシーンはどうやって撮ったのだろうと思わせます。
デライラが最後改心しなければ、悲惨なだけですけど、悪女が本当の愛に目覚めていくことが救いです。
サムソンも初めからデライラにしておけば、こんな悲劇にならずに済んだのに…とは思いますけど、人の心は合理的にはいかないものです。
聖書の中にあるお話らしいのですが、紀元前1000年から人というのは、男女間の愛憎劇を繰り返しているのですね。現在も変わらず人種差別も有り、人類は殆ど成長していないなと残念な気持ちにもなりました。
ちなみに、私はサムソンの方、彼がデライラの方だと、何十年も経て、知ることが出来たのも良かったです。
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