砂漠の流れ者のレビュー・感想・評価
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砂漠に置き去りにされオアシス発見。女とエロ牧師が絡んでくる。バスト...
砂漠に置き去りにされオアシス発見。女とエロ牧師が絡んでくる。バスト&ヒップの連続カットに笑う。
ロードムービー的要素もあり面白い。そして自分を置き去りにした宿敵との出会い。ラストはなんともあっさり。
自動車やバイクをほとんどの人間がまだ知らなかった時代。さぞかし驚いたでしょうね。
新たな時代に取り残されながら
コミカルで緩い展開と少しのお色気に戸惑いながらも先行きが読めない物語が興味深く、頼りになりそうで間抜けにも思える主人公のケーブル・ホーグにイライラしながらも途中から魅力溢れる人物像へと、衝撃的なラストは劇的にはならず呆気ない様が和やかに。
序盤に馬ではなくロバを引き連れて、水を掘り当て中継駅を現代のガソリンスタンド、自動車や自動二輪が物珍しく、石油を掘り当てるべき時代、少しずつズレている時代遅れの男が奔走しながらも成り上がり新たな文明に殺されてしまうような結末!?
前作の『ワイルドバンチ』から初の現代劇でもある『わらの犬』による暴力描写が逸品な二作に挟まれたサム・ペキンパーによる異色な?西部劇は、時代に翻弄されながらも時代に取り残されてしまう男に哀愁が漂いながらも全体的に陽気な雰囲気が心地良い。
不完全人間だらけ
ストーリー:不良なる二人組に全てを盗られ、砂漠に置き去りにされた男だったが地獄に仏、砂漠の中に水源を発見する。怪しげな牧師にヒントをもらい、土地を登記するために町に出る。
この世に完全なる人間はいない。誰しも抜けたところはある。まるで落語の世界観は素晴らしい。
一方、完全なる肢体の女性は出てくるので目の保養になる。
砂漠の水源を中心にした舞台劇。ミュージカル。だから、見続けるのは苦痛。
悪い映画ではないが退屈さが散りばめられており正直なところあまり感動しない。
今週の気付いた事:駅馬車は合衆国の象徴。
これもニューシネマ
2021年10月17日
映画 #砂漠の流れ者 (1970年)鑑賞
前年に #ワイルドバンチ を作った #サム・ペキンパー 監督が作った良作
#アメリカン・ニューシネマ の嵐が吹き荒れている頃にこの作品を作ったのは凄いね。何と言うかほのぼのなのかな
主演の #ジェイソン・ロバーズ が味があっていいんです
見事な西部劇への鎮魂歌
主人公ケーブルホーグは西部劇の世界そのものを象徴するメタファだ
舞台は駅馬車が走る西部劇の世界だが、終盤には自動車が登場する時代
つまり西部劇の世界は終わりつつある
だからケーブルホーグ は初老に近い中年男なのだ
本作はどのように西部劇の世界が死んで行ったのかがテーマだ
彼は風采のあがらない、文字も読み書き出来ない、粗野そのもの、かといって腕っぷしがさほど強い訳でもなく、英雄的でもないケチな男だ
しかし、何もない砂漠の荒れ地から身を起こすのだ
つまり、そうやって西部を開拓していった名もない多くの西部の男を象徴する存在なのだ
インチキ牧師と売春婦は文明社会が西部の辺境に浸透していった様を示す
サム・ベキンパー監督は最後に主人公を近代文明の象徴たる自動車にホーグを轢かせて、このように西部劇の世界は死んでいったのだと映像で示す
押し留めようとしながらも、結局止められず轢かれてしまうのだ
インチキ牧師の葬式の言葉こそ監督の愛する西部劇に贈る監督の弔事、鎮魂歌なのだ
平凡な男の話だが、これも西部
総合:60点
ストーリー: 60
キャスト: 65
演出: 65
ビジュアル: 65
音楽: 65
開拓時代の西部はまだ規律もないし社会も何もかも未発達。そのなかで特別な能力があるわけでもないただの流れ者が生きていくのは大変なことである。どこにでもいそうな男の砂漠の中での葛藤と復讐とを滑稽に描く。実際のところいかにも西部劇という絵になる決闘ばかりがたくさんあったわけではないだろうし、このような男の半生も西部の一部だろう。
最後のほうの復讐の部分は正直たいしたことがなかった。また最後は唐突で都合が良いように感じた。そのあたりはやや減点要因。
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