「戦争映画の最高峰」最前線物語 naokiさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争映画の最高峰
私の戦争映画ベスト3に入る本作品を遂に観ることができました。ちなみにベストに入るのはF・F・コッポラ「地獄の黙示録」、S・ペキンパー「戦争のはらわた」です。(←世代が分かっちゃいますね)
TVで古い所では月曜ロードショー(司会:荻昌弘)や新しい所ではWOWOWで完全版を観てました。しかしスクリーンで観ると迫力ありますね。爆薬の数が半端じゃないですね。音楽も素晴らしいです。前半は小太鼓のマーチ風で戦いを鼓舞しています。後半は十二音技法(いわゆる無調)で戦争の空虚さを露わにしています。
この作品はノルマンディー上陸作戦も描かれていて、S・スピルバーグ「プライベート・ライアン」と比べるとショボいと揶揄されます。しかしスクリーンで観ると、すごい迫力で結末分かってるのにドキドキします。ここでマーク・ハミル演じるグリフが活躍します。リー・マーヴィン演じる軍曹の緊迫するやりとり・・・逃げたら殺す。
チェコスロバキアの強制収容所での銃声の響きは鎮魂のようにこだまします。生き延びた少年が・・・(ネタバレになるので伏せておきます)は戦争の無情さを感じました。
初公開バージョンは、あっさり終わるので“えっ、もう終わったの”と長さを感じません。映画史に残る素晴らしい名作です。
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