最前線物語のレビュー・感想・評価
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チノとルーク・スカイウォーカー
リー・マーヴィンとマーク・ハミルの異色な組み合わせで、サミュエル・フラーのちょっとした実体験。
戦車の中で妊婦の出産、精神病院での障害者入り乱れた銃撃戦と、突拍子もない描写が挟まれ、後にマイケル・チミノやオリバー・ストーンが作るベトナム戦争映画や同時期位?「地獄の黙示録」と比べると、少し古臭い印象が残る。
マーク・ハミルは「スター・ウォーズ」の一発屋イメージが、本作では一俳優として様になった演技と存在感を示し、他の作品で大成出来なかったのが惜しい。
murder or kill
WW2の各最前線へ送られる、不死身の軍曹と4人の若い兵士達の戦い。
兵士達の生意気な態度に対し予想外に寛容なので、あまり鬼軍曹という感じはしなかったです。粋がっていた若造達が、徐々に戦争というものを体験していくのですが、仲間の死に接しても比較的軽い調子が続くので、戦場なのに緊迫感がなくて違和感がありました。軍曹は踏んだ場数が桁違いでしょうが、若い兵士達はただ幸運としか言いようがありません。
イタリア兵を追っ払ってくれたと米兵を大歓迎するシシリアおばちゃん達。亡くなった親の棺を軍曹に用意してもらい喜ぶシシリアの子供。(この子が連れているロバが超可愛かった!)世の中で何が起きているか理解していないベルギーの精神障害者達。皮肉なユーモアのつもりなのでしょうか。流石に収容所の少年のことは真面目に描かれていました…。
展開が速く、よく分からない内に上手いこと解決していきますが、Omaha Beach上陸のシーンはなかなか良かったです。
WW2終戦における軍曹の"murder"は、未遂で終われた訳ですね。
ただの場面描写の連続
総合60点 ( ストーリー:50点|キャスト:60点|演出:60点|ビジュアル:70点|音楽:60点 )
転戦する軍曹と兵士達を描く。北アフリカ・イタリア・フランス・ベルギー・チェコと次々に戦場が変わりそれに合わせていきなり場面も変わる。どんな状況だかろくに説明すらなく次の場面にいっていることもある。だから一つ一つの戦いの場面があっさりと流されて深みがない。4人の兵士も見せ場は少なくてどんなやつだか覚えきれないうちに終わってしまった。登場人物も物語も掘り下げが浅くて、ただの行き当たりばったりの場面描写の連続といった感じ。
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