「BGMの重要性を痛感したバージョンの差」五福星 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
BGMの重要性を痛感したバージョンの差
刑務所仲間の5人組が、ギャングの抗争に巻き込まれて奮闘する物語。
サモ・ハン・キンポーが主演、ジャッキー・チェンが客演するコメディアクションです。
とても、楽しく、気持ちの良い映画に仕上がっていると思います。
何より、主役の6人(5人組+ヒロイン)のキャラが素敵です。ドジで間抜けで、ドロボーではあるんだけど憎めなくて。
そんな素敵なキャラ達の、出所後に立ち上げた清掃会社で頑張る姿が面白おかしく描かれていて、思わず頬を緩めてしまいます。
笑いに嫌味がないのも良いですね。多少ある嫌味は、弄られ役が主人公サモ・ハン・キンポーになっているので程よく中和。嫌な気分にならずに楽しめます。
アクションも勿論素晴らしい出来栄え。現代劇に初?出演のジャッキー・チェンのローラースケートも見事でしたし、サモ・ハン・キンポーを交えた二人の格闘アクションも見事でした。
ただ、この映画の魅力は、コメディがアクションに追い付いているところ。コメディを担う面々も、笑いを散りばめながらしっかりとアクションシーンで活躍しているところも見所です。
ストーリーは、正直適当。辻褄が合わず、普通なら断罪したいレベルですが、映画全体の魅力が勝っていて余り気になりませんでした。
評点は、4.5。ただし、この評点は日本公開版に付けたもの。陣内孝則さんの「スーパースーパースター」の軽妙なBGMに乗ったジャッキー達の活躍は、とても魅力的なものでした。現在、CS等で放映されるオリジナルバージョンはそのBGMを使っておらず、とても残念に感じます。日本公開版の放映もしてくれないのかな・・・
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