「いとしのクレメンタイン」荒野の決闘 グッドラックさんの映画レビュー(感想・評価)
いとしのクレメンタイン
冒頭から洒落てます。情感豊かな作品であることにびっくり。とにかく男臭い作品だと思い込んでましたので。
1946年、ジョン・フォード監督作品です。
1881年の有名なOK牧場の決闘を題材にした男のドラマと、堅物保安官の一目惚れに始まるラブストーリー。
広大な乾いた風景をバックに、邦題の「荒野の決闘」としても、原題の「MY DARLING CLEMENTINE」としても大満足。愉快な場面もあり、見応えのある97分でした。
保安官ワイアット・アープと詐欺師ドク・ホリディがカッコいい!
ワイアット・アープを演じるヘンリー・フォンダの、一瞬見せる笑顔、クレメンタインへの一途さにドキドキ、自然な存在感が素晴らしいです。
夜の酒場は沢山のランプが灯って男達を誘い、劇場では盛装して名優の旅興行を楽しむ。生き生きした街の生活も印象的でした。制作当時の人達にとっては、祖父や父親の若かった頃、あるいは自分の子どもの頃を描いた作品だったんだよなあ。感慨深いです。
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