荒野のガンマンのレビュー・感想・評価
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【”ニヒルなガンマンが決して帽子を脱がなかった訳。そして、彼が知り合った女に対して行った贖罪。”サム・ペキンパー監督が描く一捻りある乾いたハードボイルド西部劇。モーリン・オハラの美しさが映える作品。】
■南北戦争中に自分の頭の皮を剥がそうとした男を探し続けているイエローレッグ(ブライアン・キース)。
ある日、町でリンチに遭っていた男を救った彼は、その男が因縁の相手・ターク(チル・ウィルス)であると知る。
自らの手でタークを殺すべく、イエローレッグは素知らぬ顔で彼と彼と共に銀行強盗を企むビリー(スティーヴ・コクラン)と共にチームを組むが、襲おうとした銀行から出て来た強盗を撃った際に、誤って踊り子で町の女たちから謂れもない噂を流されているキット(モーリン・オハラ)の息子を撃ってしまう。
◆感想
・ブライアン・キース演じるイエローレッグが、実に渋い。
・イエローレッグとビリーとタークの奇妙なトリオと、殺された息子を亡き夫の墓に埋葬するために、墓の或るシリンゴへ向かうキットの道中も、乾いた空気感が漂う。
イエローレッグは、キットの息子を殺した罪悪感からか、断られても彼女に同行し、ビリーとタークも付いてくる。
■矢鱈とキットに執着するビリーは、途中で彼女に襲い掛かるも、イエローレッグに追い払われ、逃走。タックも居なくなる。
<ラスト、イエローレッグはキットの夫の墓を見つけるが、銀行強盗を終え、再び現れたビリーとタークの挟み撃ちに合うがビリーはイエローレッグに仇を撃てと言うが、古傷を抱えていたイエローレッグの銃弾は、タークには当たらず、タークはビートを背後から撃ち殺す。
イエローレッグはタークに身を明かし復讐しようとするが、愛を告げるキットに止められ、タークは追って来た保安官たちに捕縛され、連行される。
そして、イエローレッグはキットと何処かへ、馬に乗って去るのである。
今作は、サム・ペキンパー監督が描く一捻りある乾いたハードボイルド西部劇である。>
何と60年前の映画! まさか映画館で4K鑑賞する日が来るとは! マカロニウエスタンの傑作が甦る!
マカロニ・ウエスタンの傑作第一弾!
その最初っから、エンニオ・モリコーネの口笛のテーマ曲と銃声、クレジットの入り方、アニメーションのオープニングからカッコイイ。
そして、イーストウッドの服装、身のこなし、もちろん早撃ちのガンアクション!
口数の少ないクールなキャラクター、英語を話してるのに山田康雄の声にしか聞こえない。
吹替の声が染みついていて、自動的に脳内変換してしまう。
有名な黒澤映画「用心棒」の西部劇版。
そのストーリーも面白い。
今更になってその「用心棒」も小説の引用だったことを知りました。
数十年前、モデルガン・ブームが巻き起こり、「ダーティ・ハリー」登場前までは西部劇に登場する銃が人気で、くるくるまわして腰のホルスターに銃をおさめるのが大流行!
渋谷道玄坂のMGCに通い、(小遣貯めた小金持ちの友人が)購入!
金属製の銃の銀色の塗装を紙ヤスリではがし「ガン・ブラック」で黒く塗ってた!(時効!)
戦争のはらわたを視聴して面白かったのでペキンバーの作品を見ることに...
戦争のはらわたを視聴して面白かったのでペキンバーの作品を見ることにした2作目.南軍と北軍の戦争が身近にあったころの西部劇で,主人公イエローハットにも好敵手ビリーにもヒロインのキットにも突っ込みどころのある意思決定をしているのは当時の価値観が今とはとても異なっていたからなんだろう.本筋である復讐劇を見失った後に,ヒロインともにインディオからの逃避行は,いったい何だったんだろう.インディオに翻弄される中で二人の関係が縮まったものの,イエローハットの銃の腕は映画の初めから終わりまでひどいものでてんで人を打つことができないまま.インディオを倒したのも結局ヒロインだったし,過去の古傷によって片手が上がらなくなっていることの影響もあるのだろうけれど,しかしそれを描くには冗長な気もしたがどうなんだろうか.
ペキンパー監督だけど
主人公(ブライアン・キース)の復讐劇と、主人公が誤って殺してしまった少年の母親(モーリン・オハラ)との贖罪のロードムービーが重なる。
西部劇としてはちょっとずれたおり、ペキンパー監督は何をやってんの?という感じ。
邦題が投げやりなのもうなずける。
dancehall black garter
盛り上がりどころがない
総合50点 ( ストーリー:50点|キャスト:60点|演出:60点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
サム・ペキンパー監督ということで期待して見た。しかし砂漠地帯を旅する場面が続くのは退屈だし、一人息子を失った母親は埋葬場所に固執するものの意外と取り乱さずあっさりとしているし、元南軍二人の行動はわけがわからないし、物語にたいして盛り上がりどころもなくて面白くなかった。
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