「エリック・ロメール監督による心温まる映画」恋の秋 たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)
エリック・ロメール監督による心温まる映画
エリック・ロメール監督の<四季の物語シリーズ>第4作目(完結篇)。
ある秋、友情から恋愛が生まれていく心温まる感動作。
イザベル(マリー・リヴィエール)の娘エミリアが結婚することになり、イザベルの長年にわたる親友マガリ(ベアトリス・ロマン)は息子だけがいるので、彼女にある男性ジェラルド(アラン・リボール)を紹介するのだが……といった骨子に様々な出来事が枝葉のように付けられた感じの物語。
イザベルには夫と娘がいるのに「結婚広告」を出して連絡受けた真面目な男性ジェラルドと会うのだが、3回目のデート(?)で「自分の相手を募集したのではなく…」というビックリ発言は観ているこちらも驚いてしまう(笑)
マガリという女性は一生懸命にワインづくりをしていて、ジェラルドはワイン通であり、なおかつマガリの作ったワインを具体的な事例によって美味しさを褒める場面は、こちらも嬉しくなる。
この映画、パリの街中などが描かれることなく、自然にあふれる土地を舞台にしているので「秋」が強調されている気がした。
美しい風景の中に、微笑ましいドラマが展開されるエリック・ロメール監督作品であった。
なかなかの佳作。
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