劇場公開日 1999年5月1日

「虚実盛りすぎだと思う。けれど楽しめた。」恋におちたシェイクスピア いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5虚実盛りすぎだと思う。けれど楽しめた。

2022年12月3日
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戯曲「ロミオとジュリエット」が創作される物語に、シェイクスピアの実らぬ恋を絡まさせた空想映画。ちょっと虚実盛りすぎだろうと思えたが、これくらいやらないと娯楽映画として楽しめないだろう。
シェイクスピア初心者向けには、いいだろう。

脚本に売れっ子劇作家のストッパートの名があった。当時の衣装や時代背景を知ることができ、勉強になった。しかし、この作品でアカデミー賞7部門受賞とは、アカデミー賞のレベルも低下していると思わせた。

劇作家と貴族が対等に口をきくなんてあり得ないはずだ。二百年あとのモーツァルトの待遇をみればわかる。マリア・テレジア皇后とモーツァルトが会話できたのも、まだ子供だったからだ。

でも、楽しめた。午前10時の映画は名作揃いで、安心して観ることができる。

いなかびと