劇場公開日 1991年10月12日

「安住の地」恋する人魚たち jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0安住の地

2023年4月6日
Androidアプリから投稿

ジョン・F・ケネディ大統領時代のアメリカ

シングルマザーだが
子連れ狼みたいなレイチェル(シェール)は
問題を感じると引っ越しちゃう
流浪の民であるユダヤの遺伝子ゆえか?

振り回される二人の娘が可愛い

お風呂で彼女が「ペイトンプレイス物語」を読んでいるのを見て笑った

昔、このドラマが深夜に放送されていて観ていた
アメリカの小さな町を舞台にしていて
愛憎関係や事件でドロドロしているのだが
そうそうたるメンバーが出演していて面白かった
何故、子供の自分がそんな時間帯に独りで
そんなものを観ていたか???なのだが…

この映画はコメディだし
事件もあるけどドロドロしていない
レイチェルが生活感ないのもあるから?

ある種のモラルやしがらみや責任や利害みたいなものが
コミュニティにはやっぱりあって
それを破ったり息苦しいと感じるたび
引っ越しをする母親に勇気を出してストップをかける娘

漂泊は夢見る自由人みたいな処もあって
それが定住するのにはエネルギーを要するだろうが
思いのままに生きられる安住の地など
この世(地上)にはやっぱり無い

監督は「さよならコロンバス」でアメリカ生活に
疎外感を感じたユダヤ青年を演じていたので
やっぱりなんとなくレイチェルの行動と
当時の世相に注目してしまいました

ケネディ大統領も魅力的で、数多くの浮名を流しましたが
彼はアイルランド系でしたね

jarinkochie