「よくできた、馬鹿馬鹿しい映画」ゲームの規則 あまおとさんの映画レビュー(感想・評価)
よくできた、馬鹿馬鹿しい映画
貴族の家でごちゃこちゃが繰り広げられ、思わぬ結末で幕を閉じる。コメディタッチの賑やかな映画。
が、見ていてうんざりしてきた。主な登場人物たちすべてが身勝手だったり気まぐれだったりで子供っぽい。先生や親のいないところでの幼稚園児のケンカを見ているような気分だ。何故わざわざそんなものを見なくちゃいけないの…。
しかし、全体にかなり上手くまとまっており、凝った作りだったとは思う。それぞれのイキイキした演技、風貌の面白さ。いろんな人が上手く組み込まれていたと思う。
クリスチーヌの夫は少しまともにみえた。誰かを責めずに騒ぎを収めたあのやり方は、洗練の極みと思えた。さいごの挨拶では、映画の観客のわたしたちにも、『皆さま、お目汚し失礼いたしました。わたくし共の実態は恥ずかしながらこのようなものでございます』と挨拶しているかのように思えた。
風刺映画ということなら、見ていてバカバカしく感じたのもしかたないか…。
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