「見事なハッピーエンド」黒猫・白猫 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
見事なハッピーエンド
哀愁が漂い感動が込み上げてくる要素は取っ払った、愉快で痛快な奇想天外ワールドを繰り広げる単純極まりない物語展開に終始、和みながらの鑑賞。
黒猫と白猫を象徴にクストリッツァらしい色が存分に発揮された虐待ギリギリな動物てんこ盛り描写が楽しい、アヒルをタオル替わりに汚物を拭いたり、豚がひたすら車を食ったり、人間も負けず劣らずな演技と個性的なキャラクターばかりで、嫌ぁな奴も悪い方向に進む展開も皆無な楽しいと面白いバランスが絶妙。
何か難しい意味が含まれているかと思ったのも束の間、滑稽に描かれる人物像など不思議な世界観と娯楽要素だらけで、劇中に流れるクストリッツァ節炸裂な音楽も素晴らしい。
コメントする