グレート・レースのレビュー・感想・評価
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映画黄金時代のドタバタ超大作
1960年代のアメリカはケネディ暗殺、アポロ計画、公民権運動、ベトナム等良くも悪くも国中に活気が満ちていた時代で、映画も大スターを集めて莫大なお金を使ってナンセンスなドタバタを作って、みんなが大喜びしていた、ということがよくわかる作品です。
毒にも薬にもならない真水みたいな内容ですが、こういう作品こそが大衆娯楽としての映画の役割を果たしているのかもしれません。
大切な思い出。また見たいとは思わない
よくわからない設定のレースを、格好良すぎる典型的な二枚目の主人公と、どこか憎めないドジな悪役の張り合うコミカルな演出で最後まで見せてくれる。まだ若手時代のピーター・フォークが間抜けな子分に扮しているのがおかしい。
テレビの洋画劇場で何回か見たと思うが、広川太一郎さんの吹き替えの名調子と、軽快な音楽。現実離れしたレースの楽しそうな雰囲気と、毎度ひどい目に合う悪役たちの姿に笑わせてくれた。
きっと、子供時代の思い出は、ずいぶん膨らんで楽しさだけが強調されていると思う。そう思うと、機会があっても、また見ようと思えない。
2019.9.8
マーーーーーックス!!!
2019年6月17日 グレートレース 鑑賞
コテコテのドタバタコメディ映画。パイ投げ合戦シーンなど一昔前のコメディ感満載です。ジャック・レモンとピーター・フォークの悪役コンビが目立ってます。ホントコテコテですよ。
#ジャック・レモン#ピーター・フォーク
コメディ映画の集大成
キザなイケメンヒーロー(トニー・カーチス)はいつも真っ白なコスチューム、笑うと白い歯がきらりと光り劇場は爆笑の渦、対して悪者の博士(ジャック・レモン)はバイキンマンの如くいつも黒づくめ、助手(コロンボのピーター・フォーク)はドジばかり。美人記者(ナタリー・ウッド)は森の中で裸に毛布を巻いただけで「ムーンリバー」を弾き語り。
ニューヨーク~パリの自動車(クラシックカー)レースを舞台に必然性のないパイ投げ騒動(スラップスティックの定番)、アクション、ロマンス、時代風刺などコメデイー映画の要素・歴史を全て盛り込んだお洒落で壮大、単純明快だが2時間40分超の長編、途中で休憩(インターミッション)が入る珍妙な大作だった。
あまりにベタなのでいまどきの若者にはどうかと思うが喜劇を語る上では欠かせない一本であろう。亡きブレイク・エドワーズ監督に感謝と拍手を送りたい。
チキチキマシン猛レース
妨害工作によって邪魔するフェイトと相棒のマックス(ピーター・フォーク)。失敗して、その罰が必ず降りかかるところが笑える。2枚目で何をやっても上手くいくレスリー。しかも婦人方にはモテモテで、何度も熱いキスを受けている。フェイトがなぜもこう妬み、ライバル心を燃やすのかもここにあるのだろう・・・詳細は語られてないが。
一方で、センチネル紙の会社に強引に押しかけて採用してもらおうとするマギー・デュボア(ウッド)。女性参政権が認められてない時代。自らが女性記者第1号となろうと躍起になっていたのだ。そしてグレートレースの記事を書くため、レスリーやフェイトの車に同乗しようとしたが叶わず、一人で参戦することになる。『チキチキマシン猛レース』の原型でもある映画なので、キャラもわかりやすい。
テキサスの町、アラスカでのエピソードが面白いんだけど、終盤、ロシアを抜け、小さな王国ポッドルフに到着したときからストーリーがまともになってくる。そこではフェイト教授と瓜二つの皇太子ハプニック(レモン二役)の戴冠式を迎えようとしていたのだが、皇太子を亡き者にする陰謀が渦巻き、フェイトが拉致されるという事件が起こる。
序曲から始まる。どんな壮大な感動ストーリーが待っているのか、予備知...
序曲から始まる。どんな壮大な感動ストーリーが待っているのか、予備知識なしの私は期待に胸膨らませた。
えっ?コメディ?しかもドタバタやん。
コロンボ(ビーター・フォーク)がドジ踏みまくる映画。あかん、ドタバタコメディはやっぱり苦手。繰り出すギャグの10回に1回くらいしか笑えず。ジャック・レモンの怒鳴り声と笑いがだんだんとイライラに変わっていった、とにかく長い!
しかし、こんな力入ったドタバタコメディがあったんですね。私は苦手でしたが世間的評価は概ね好評のよう。
パイ投げのシーンは凄いの一言。あんなこと一度でいいからやってみたい(笑)
現代の演出ならばもっと面白くなっただろう
総合55点 ( ストーリー:45点|キャスト:60点|演出:55点|ビジュアル:65点|音楽:60点 )
突飛な物語を滑稽に描く、少年向けのお笑い冒険漫画をそのまま映画化したような内容の作品。
今から観ると古さも感じる、この時代の古典的なお笑いが散りばめられていて、競技が始まったところで仕掛けをされた車が次々に壊れたり、女性記者が助けを求めるために気絶して倒れた振りをしたりするのはちょっと笑えた。しかし古い映画だけあって演出が古くてあまり堪能するというわけにはいかず、これを今の演出でやればもっと楽しめるのだろうと思うと惜しい。
そして話の途中で王の後継問題の話が入ったりして中弛みもするし、実際長い作品なのだが中盤以降はやはり長く感じた。
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