クレイマー、クレイマーのレビュー・感想・評価
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縒りを戻して幸せに暮らしたとさ・・・
夫婦の関係は解消しても、子供とは続いていく。だから別れてもいい、とは言えない。
日本には、子は鎹(かすがい)という言葉があるが、離婚が多いアメリカにはそんな言葉はないのだろうか?
最近は日本も離婚率が上がっていると、ニュースで伝えていたが、子供の目からは両親が揃っているのが一番だ。
親の人生と言いつつも、親に振り回される子供はかわいそうだ。
渦中にある男女が見て、踏みとどまってくれたら作品として、この上ない喜びだろう。
ラストシーンの後、よりを戻して幸せに暮らしたとさ・・・
泣ける
名作。何回観ても同じシーンで泣いてしまう。
いや、年齢とともにそのシーンは増えているかも。
子役が本当にすごい。
演技に見えない。
裁判のシーンは辛いことばかりだけど、テッドが声を出さず口だけでジョアンナに「ノー」(そんなことないよ、という意味)というシーンは泣ける。
2度のフレンチトーストを作るシーンに父と子の努力とか成長が表れている。
40年も前の作品だけど、離婚って永遠のテーマなのかも。
失業したらこの映画を見ろ?
「ぼくのせいでママは出て行ったの?」との息子の問いに答えるテッド。この場面で初めて自分が悪かったと反省するところが好きだ。再就職を強引に決めるシーンも最高だ!仕事を見つける参考になりますよ。失業したらこの映画を見ろ!!なんて感じです。
今回(2004)NHKBSので観たのだが、フォルックスワーゲンがドイツ車、バーガーキングがバーガーショップと訳されていた。
多分最初に見たのは大学内の自主上映だった気がする。
夫婦ってむずかしいね
夫婦って難しいし子育てって本当に難しいよね。
好き合ってたはずなのに、一緒に暮らすと悪いところばっか目についてしまったり。
それぞれ折り合いをつけて協力し合い進むのが一番なんだろうけど、
理想じゃ生きていけないですよね。相手をコントロールするなんてもってのほかだし。
我慢の限界を迎えた時に、やり直すのか、それともやっぱり無理と決別するのか、
究極の選択だよなあ、と思う。
何個か離婚問題映画を見た中で、ダントツでこの二人は話し合いが足りてない気もします。
もうちょいなんか選択肢があったのでは?と、
でもこういう意見は部外者だから言えるんだろうなあ。
昔の「男は黙って仕事、女は黙って家事」、というステレオタイプから、
ほんの少し抜け出した時代感を感じつつ。
(それでも奥さんのキャラクターはもうちょいなんとかならなかったのか…?
いわゆる「ブロンドキャラ」の型がまだ微かに見えるので、今の感覚で見ると、ちょっと個人的にはキツいかなぁ)
フレンチトースト食べたくなりました。
ジョアンナ
若い頃にこの映画を観て、ジョアンナの気持ちがわからない、わがままだと思いました。
いま改めて観てみたら印象が変わるはず、と思ったけど同じだった…夫婦生活を見ていないからでしょうか。
テッドが話を聞かない人間だったのは分かるけどこうなる前にもう少し話す場を持てなかったのかな。
せめてビリーにきちんとお別れを言って出て行ってほしかったと思ってしまいます。
当時のウーマンリブのような時代の流れを体感していないので理解出来ない部分があるのかもしれません。
今よりもっと女性が生きづらい時代だったでしょうしね。
それにしてもビリー役の子の演技は本当に素晴らしい。
家族になっていく
父親らしくなっていく姿(特にフレンチトーストをつくるところ)が印象的。是枝監督のそして父になるを思い出した。
仕事に夢中で妻の話に耳を傾けない夫。どちらが悪いわけでもない日々のすれ違いによる大きな溝。苦しい。裁判のシーンもあまりにも苦しい。
息子ビリーがとてもかわいい。
一度離れ、お互いの存在の大切さを痛感し、これから素敵な人生を送れることを願ってやまない。
どこの家庭にも起こり得る悲しいドラマ
個人評価:3.7
今まで疎かにしていた父子との愛情を描いた物語。裁判の描写が後半は中心となり、夫婦の痛々しい傷付き合いが悲しい。大人の事情に子供が強制的に巻き込まれ、余計にビリーが可愛そうに思える。どこの家庭にも起こり得る、誰が悪いわけではないストーリー。それをしっかりとリアルに描いている。
ラストの締めくくりもとても良く、悲しさは残しつつ終わっていく。
とてもよかった
3人の演技が最高でした。
そんなに長くない映画ですが、表現したいことがとてもよく表現できていたと思います。
にしても、弁護士という仕事は厳しい仕事ですね。人の足元をすくうことを見つけ出して相手を叩き込む。
約40年ほど前の映画と思えない、古さをほとんど感じないのは、やはり日本はアメリカの30年後を追っているからでしょうか。
ラストもとてもよかったです。
ヒューマンドラマの傑作を初めて視聴
今回は水曜ロードショー吹き替え版で鑑賞。
79年放映のドラマという事で身構えて見たものの、全く古さを感じさせないドラマに直ぐに感情移入してしまった。
自身が結婚3年目を迎えたこのタイミングだからこそ良かったのかもしれない。夫婦の何気ない会話ひとつとってもどこか他人事とは思えない何かがあった。
ダスティン・ホフマン。メリル・ストリープ。どちらも今見ると若くて驚く。
だがこの時点で演技力の高さは確立されていているから素晴らしい。
仕事一本で家庭を顧みなかった夫。
専業主婦ではなく仕事を望んだ妻。
今の共働き世代とはまた違ったこの時代ならではの確執は見ていて興味深かった。
妻が出て行ってから主夫として頑張るホフマンと息子の絆も微笑ましい。
重いテーマながら、テンポよく進むストーリーと演技力で最後までダレることなく楽しめた。
クライマックスのメリルの独白には思わず涙。
真実の幸せを巡る物語には身につまされるものがあった、名作。
期待はずれ
正直そんなに面白くはなかったです。
母親が家を出てから、急に息子を渡せと理不尽なことを言い出し
て来ずに、あのまま父と息子の絆の物語にしとけばよかったのに
と思います。
ラストシーンの評価が良いらしいですけど、正直意味不明でした。
とてもよかった
構成がよくてテンポよく見れた。冒頭のダスティン・ホフマンのフレンチトーストの悪すぎる手際が、やめてくれ~というレベルだったのだが、結末の手際は素晴らしくて育メンぶりを発揮していた。頭を週に1回洗うか2回洗うかで論争していて、現在は潔癖がいきすぎていると改めて思った。
裁判なんてやるもんじゃないとつくづく思った。
記憶ではお母さんに親権を奪われて悲しみに暮れる結末だったような気がしていたのだが、ハッピーエンドだった。
行動ににじむ気持ち
現実に普通にありそうな場面でも、不思議と印象に残ります。アイスのシーンとか。
ちょっとした子供とのやりとりも自然な感じでいい。演技力があるがゆえの自然さに思います。
見ていて辛くなる部分もあり、ドラマティックさはなくずっと現実的なのですが、どこかおもしろい。
言葉より行動による気持ちが伝わってきて、入り込んで観れました。
父親の行動によって成長というか、気持ちの変化が見えるのが好き。
有名なフレンチトーストを作るシーンとか。ほっこり切なく。
私が好きなのは子供を幼稚園に送るシーン。子供の話をしっかり聞いてあげるようになるところです。
その後が気になる終わり方もいい…みんなが上手くいくといいな。
グラスを叩きつけるダスティと怯えるメリル
絶妙のタイミング。男親の子育て奮闘記と言えば既にありふれたテーマではある。この映画で特筆すべきは演出と演技。
最初の2人の反目の芝居からしてやられてしまう。朝、親子で下着でドーナツを食べるシーン。アイスクリーム、フレンチトースト、通学、上司との会話などなど印象的なシーンは枚挙にいとまない。オスカー総ナメも納得の一本。
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