「しわ寄せが可愛い我が子にいく離婚」クレイマー、クレイマー movie mammaさんの映画レビュー(感想・評価)
しわ寄せが可愛い我が子にいく離婚
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裁判で互いに非を認める元夫婦。
夫は良き父に変化を遂げ、どちらも養育に不適とは言えない。それは子供が1番わかっているはずで、子供にはどちらの親も欠かせないのに、裁判は大人の間で行われており、家庭が親の事情で壊れてしまう事がとても切ない。しわ寄せが無垢な子供にいくのがもどかしい。そもそも、裁判を介してしか両親が話し合いをできていない。母親は父親の変化も遠巻きに数回見るだけでしかわかっていないだろう。会話不足だと感じた。
子供が7歳という絶妙な設定で、環境が大人にさせている部分もあるものの、18ヶ月の間にママ命のbabyから、父親とチームを築けるboyに変化していく。子供が時に父を、時に母を頼る事はこれから何度となくあるだろう。両親2人でその成長を見守っていけたら良いのに。最後のエレベーターで「おかしくない?」「素敵だよ」のシーンが、夫婦が初期に戻ったように素直に接しあえていて、よりが戻るかも?と一筋の希望を持てて良かった。
フレンチトースト失敗→子供が皿を用意し、買ってきたコーヒーとドーナツ→2人で手作りのフレンチトーストという朝食の変化が、父子の距離をうまく写し出していた。
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