クリスタル殺人事件のレビュー・感想・評価

途中で眠くならなかったが、始まって直ぐに犯人が分かってしまった。
日本のミステリー作家が影響を受けていると思うが、いささかワンパターンと思われる位、誰でもが真似をしている。もっとも、クリスティーはイギリスの作家でありながら、ホラー性が全くない作家で、犯人あてだけのストーリーになってしまっている。従って、パターンを知れば、簡単に犯人は分かる。
しかし、こんなに人件費かけて、上映するような内容の映画ではない。
そこに出演したエリザベステーラーは偉い人だ。もう一つの『なんとか急行殺人事件』と言う映画の女優さんはアカデミー賞を取ったと聞くが、その女優さんよりも良い演技をしたと思うが。もっとも、僕は俳優でも演出家でもないので、確かな事は分からない。
犯人が分かったのは見た事あったのがなぁ？覚えていない。

　往年の大女優マリーナ（テイラー）主演の映画が撮られるため、盛大なお茶会が開かれていたとき、マリーナにしつこくしゃべりかけてた婦人が毒殺された。犯人は彼女を狙ったのではなくマリーナを狙ったものだとして、関係者は心配になる・・・

　ライバル心を燃やす女優のローラ（キム・ノヴァック）との対立、秘書のエラの脅迫めいた行為、疑わしい人物はいっぱい登場するが、次の事件が起こらないし、捜査は難航。マープルの甥であるクラドック警部(エドワード・フォックス)が活躍するが、彼は映画を観すぎ（笑）。ついつい彼女たちの主演作について知識をさらけ出してしまう。

　そこで一番疑わしかった秘書のエラが鼻炎用スプレーで毒殺される。なんだかこの時点で犯人はわかったようなもの。マープルじゃなくても上手く解決できるだろうに・・・。まぁ、動機のすり替えみたいなプロットは面白いけど。