靴みがきのレビュー・感想・評価
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政治や思想は全く入り込んでもいません レアリズムそのものです これこそネオレアリズモの映画です
1946年4月27日公開
イタリアの降伏は1943年9月8日
とは言えイタリア戦線はドイツ軍と連合軍の戦いが続いており、戦いが終わったのは1945年4月29日のこと
つまり終戦から丁度1年目の公開です
同じ敗戦国の日本も物資のない中でも、何本か映画を公開しています
しかし日本では、本作のように占領下の世情を主題にした映画を撮るのはもう少し後になるようです
巨匠ヴィットリオ・デ・シーカのネオレアリズモの最初の作品です
馬は夢と希望の暗喩です
戦後の復興の中、子供達の将来の夢を重ね合わせた存在です
結局誰にも救いはなく、川に落ちて死んでしまう親友のように、夢や希望もないまま映画は終わります
それが現実であるのです
どうしようもない、抗うこともできない社会の現実
政治や思想は全く入り込んでもいません
レアリズムそのものです
これこそネオレアリズモの映画です
名作です
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戦後の状況は現代の反社会的勢力世界と同じ?
この映画を観てふと思った。
戦後の状況は現代の反社会的勢力の世界と変わらないではないかと。
このストーリーをそのまま現代の反社会的勢力の世界に置き換えが可能な気がした。
ストーリーのほとんどが(少年?)刑務所内の話で、「自転車泥棒」のように戦後の世相の描写がかなり少なく、描かれる混沌した状況が戦後の一般社会と現代の反社会的勢力世界との相似の方に意識がいってしまい、戦後ネオ=リアリズムの代表作と言われても戦後の雰囲気を感じとれない分「自転車泥棒」のような感動が薄くなってしまった。
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