孔雀夫人(1936)
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アメリカ国立フィルム登録簿作品ですが、全くあきれ果てたお話で、さすがのワイラー先生が気の毒です。廻りを散々振り回すワガママなバカ女と物わかりがいいのかバカなのか理解に苦しむ煮え切らない旦那のおバカ不倫作品で、同情も共感もマイナス百万です。行く先々でモテモテの若い妻という設定ですが、美人でもなく魅力ゼロ、おバカなんだからせめて容姿くらい何とかしろよ、です。どこがいいのか理解に苦しむ作品です。
めちゃめちゃ面白かった。灯台が見えてはしゃぐ夫、ナポレオンと同じ地を踏んで喜ぶ夫、めちゃ最高じゃん、と思ったが、そんな彼も妻に「良妻」を求める保守的なところがあったり。(妻はなにせ35歳で孫を持つのだ。)アメリカという土地の持つ斑色の難しさを、ヨーロッパと交わらせることによって上手く描いていると思った。
ウィリアム・ワイラーの名人技。
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