侠女十三妹
劇場公開日:1986年11月11日
解説
香港で撮影機材製造会社を経営する辻真佐男が開発した特殊な撮影用レンズを使用した3D(立体)映画、フジヴィジョンの長編第一作で中国との合作。監督は村川透と中国の楊啓天で、その他のスタッフも日中両国で分担、出演者は全て中国側となっている。題名の“侠女”とは、弱きを助け強きをくじくスーパー・ウーマンのことで、権力の犠牲となった父母の敵討ちを果たす若い娘をヒロインとした本格的な武侠映画である。
1986年製作/中国・日本合作
原題または英題:Super Lady/侠女十三妹
配給:東京国際ファンタステック映画祭実行委員会=ツジオプチカル研究所
劇場公開日:1986年11月11日
ストーリー
1722年、中国・清の聖宗・康煕帝の末年。帝位継承者をめぐって皇族、貴族の間に暗闘が繰り広げられた末、世宗が帝位を射止めるが、彼は自らめぐらした陰謀の数々に貢献した紀献唐(葛存壮)に報いるために、即位して擁正帝となるや彼を将軍に抜擢、権力を得た紀は、かつての敵対者に容赦のない報復を開始する。逮捕と殺戮が続くなか、両親と一族を殺された若く美しい娘・何玉鳳(丁嵐)は余りの非道さに復讐を誓い、山に入って武芸の師につき、剣とクンフーの腕を磨く。やがて師に“十三妹”という名前をもらって山を下りた彼女は、兄弟子の韓勇(邱建国)と霍標(王群)の力を借りて紀を追い詰めるが、影武者とわかって無念のうちにその場を去る。紀の追っ手を逃れて故郷の村へ向かった十三妹は、途中、同じ境遇の安公子という青年(王伯昭)と出会い、安の馬丁までが彼の命を狙っているのを知って助けてやるが、そのため彼女は紀の配下に捕らえられ、大通りを引き回される。しかし兄弟子たちに救い出され、将軍府に潜入した十三妹は舞姫たちの群舞に混じって紀に迫り、ついに敵討ちを果たし、愛する安のもとへと向かう。