「1922年作品!Σ(・□・;)」吸血鬼ノスフェラトゥ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
1922年作品!Σ(・□・;)
無声映画の名作?恐怖の交響曲というサブタイトルが示すように後から音楽を付け足したもので、これがまたいい。21世紀に入ってからフィルムの欠損部分を補ったりして、かなり見やすくもなっている。
時代は19世紀。ヨーロッパにペストが流行したということとノスフェラトゥを関連付け、人々を恐怖に陥れる。今では吸血鬼の恐怖を表現するには直接の噛みつきだと思うが、そのようなシーンはなかなか出てこない。いつの間にか蚊に刺されたという表現なのだ・・・最後に妻エレンが噛まれるのかと思いきや、ノスフェラトゥの陰におっぱいを揉まれるだけだった。
映像はホラー映画の元祖だけあって、稚拙な中にも実験的な編集がいくつも見受けられる。家の中にスーッと消えて入ったり、コマ送りによって扉を自動で開けたり、二重撮影?によって姿を消したり・・・最後には太陽の光と陰で彼の終焉を表現している。
最近のヴァンパイア映画を観すぎているためか、恐怖というものが全く感じられない。ペストの蔓延といったエピソードはちょっと怖いが、結局はノスフェラトゥがペストを蔓延させたのか?棺には呪われた土が必要であり、ネズミもいっぱい運ばれたこともあるだろう。ストーリー的にはペストの流行を吸血鬼に関連付けたといった全体イメージが残る。
序盤に登場したドクロ付きの壁時計が欲しいかも。
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