「洋風怪談映画としてみると楽しめます」吸血鬼(1932) あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
洋風怪談映画としてみると楽しめます
1932年公開、フランスとドイツの合作
白黒の一応ごく初期のトーキー映画で音声や劇伴もあります
が会話シーンは極力少なく無声映画ぽく作られています
邦題は「吸血鬼」、DVDのタイトルは「ヴァンパイア」となっています
世界最初の吸血鬼映画はドイツの1922年の「吸血鬼ノスフェラトゥ」です
本作はその10年後になる訳です
米国映画の「魔人ドラキュラ」は1931年で2番目、本作は1932年でそのあとの作品になります
しかし本当は1930年に撮っていたようで、ゴタゴタで公開が2年も遅れたようです
監督はデンマークの人で、その北欧の風土がそうさせるのか、おどろおどろしい日本の怪談映画ぽい画作りになっています
設定は、だいたいのところ今日の我々が知る吸血鬼そのものとなっています
しかしドラキュラ的なシーンはありません
洋風怪談映画としてみると楽しめます
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