キャバレー(1971)のレビュー・感想・評価
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ミュージカル映画の名作と云われている『キャバレー』だが、敢えて言おう…サリー・ボウルズ役にはライザ・ミネリはミスキャストだ…
①『午前10時の映画祭』(地元の映画館は午後8時から上映してくれたので観られた)にて初めて大スクリーンにて鑑賞。
②高校生の時にTVで観て依頼なので40年余りの年月を隔てて観たことになる。
前回鑑賞の印象は強かった様で(高校生で多感だったからか)細部まで殆ど記憶通りだった。
それと、前回の鑑賞により学んだことが結構あった。例えば:
A. 本来の“キャバレー”とはどういうものか分かって、日本で云う「キャバレー」は完全な和製英語だと云うこと。
B. 世の中には男とも女とも寝れる人がいると云うこと(結構インパクト強かった)(バイセクシャルという言葉を知ったのはもう少し後のこと)
C. ライザ・ミネリが、ジュディ・ガーランドというハリウッド黄金期のミュージカルの大スターの娘だと云うこと(ジュディ・ガーランドがどのくらい凄いエンターテイナーだったかが分かったのは社会人になってから)
等々…
③初見の時は“うーん、ミュージカルの名作なんだ”と素直に感心した覚えがあるが、流石に40年の月日を隔てると印象も大分違う。
④先ずはライザ・ミネリ演じるサリー・ボウルズに違和感がつきまとう。表面は奔放に振る舞っているが内面は実は孤独で繊細という役柄はライザの得意とする役柄の筈だが、サリー・ボウルズは更にイノセントというか表面はいっぱしの大人ぶってはいるが内面はまだ幼さを隠しているという役柄のように思えて、ライザ・ミネリは熱演だがやや﨟たけているように思えた。
ただ、
頽廃的なムードが漂う中、キャバレーの歌声とダンスがさらに魅惑的な雰...
頽廃的なムードが漂う中、キャバレーの歌声とダンスがさらに魅惑的な雰囲気を醸し出す。ライザ・ミネリの演技、パフォーマンスは圧巻、ジョエル・グレイのエムシーも同じく素晴らしい。アカデミーの主演女優賞、助演男優賞受賞は十分に納得出来る。
大不況からナチスの台頭、そして戦争へ向かっていく時代。 現実逃避、...
大不況からナチスの台頭、そして戦争へ向かっていく時代。
現実逃避、狂喜乱舞、キャバレー文化が最も花開いた時代でもありました。
そんな中でのありきたりな青春。
ライザ・ミネリがとてもいじらしい。
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