「手段と目的を見誤るな」キャバレー(1971) komasaさんの映画レビュー(感想・評価)
手段と目的を見誤るな
社会の澱が溜まったような享楽的なキャバレー。そこの司会者の道化師のような風貌、語り口、パフォーマンス、どれをとってもインパクトが強く今夜の夢に出てくるのではないかと怖くなる。
そんなキャバレーをストーリーの転換点としながら、未来を夢見て一喜一憂する若者たちの足元で、より大きなうねりがじわりじわりと進んでいく。
ベルリンから出ていく者、残る者。それぞれがその後どうなったのか。こんなに不安を掻き立てられる終わり方をする映画は初めてだ。
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