劇場公開日 1968年6月25日

「マックイーンの恋愛映画」華麗なる賭け Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0マックイーンの恋愛映画

2013年3月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

興奮

幸せ

総合:80点
ストーリー: 70
キャスト: 85
演出: 80
ビジュアル: 70
音楽: 70

 アクションや屈強な男役を演じることの多いマックイーンが、愛の映画を演じたちょっと異色の作品。

 強盗の活劇や物語よりも、マックイーンとダナウェイとの関係を描いた作品だろう。お互いに思惑があり本来敵同士の二人。なんとか相手を陥れて出し抜いてやろうと思いつつも、次第に惹かれあう。
 ロールスロイスを転がし、空を飛び、浜辺でバギーに乗って飛び立つ鳥の下を駆け抜け爽快に過ごしたり、チェスをしたり。いつものような勇ましいアクションもないのに、そのような洗練されたマックイーンが犯罪者ということを忘れさせるほど男として魅力があるのだ。その二人で過ごす時間の過程の描き方によって、何故相手に惹かれてしまうのかが視聴者にわかるようになっている。いきなり恋愛ありきではない。そこをしっかりと描いたから結末も生きた。
 そう、これは二人のデートを描いた恋愛映画。甘い雰囲気や切なさが漂うが、タフな犯罪物の映画ではない。そんな二人の関係を楽しめれば面白い。

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Cape God