華麗なる暗殺
劇場公開日:1970年9月19日
解説
裏切り者を求めて暗躍する、秘密諜報員の非情のアクション。製作はチャールズ・H・シニア、監督は「黄金線上の男」のサム・ワナメイカー。ゴードン・マクドネルの原作をジャック・パルマンが脚色。撮影はデニス・クープ、音楽はロン・グッドウィン、編集はロイ・ワッツがそれぞれ担当。出演は「ペンダラム」のジョージ・ペパード、「火曜日ならベルギーよ」のジョーン・コリンズ、「天使のいたずら」のジュディ・ギーソン、「ギャング情報」のナイジェル・パトリック。他にチャールズ・グレイ、ジョージ・ベイカー、キース・ミッチェル、アレクサンダー・ソービィなど。テクニカラー、パナビジョン。1969年作品。
1969年製作/アメリカ
原題または英題:The Executioner
配給:コロムビア
劇場公開日:1970年9月19日
ストーリー
チェコでのピンボール作戦に失敗したイギリス情報局M・1・5のジョン・シェイ(ジョージ・ペパード)は、やっとのことでロンドンに戻って来るやいなや、ガール・フレンドのポリー(ジュディ・ギーソン)と、同僚のアダム・ブース(キース・ミッチェル)の邸に向かった。アダムの妻サラ(ジョーン・コリンズ)は以前、シェイの恋人であった。邸では園遊会が催されており、M・1・5の部長スコット大佐(ナイジェル・パトリック)と主任のボーン(チャールズ・グレイ)も来ていた。この2人に、シェイはピンボール作戦の失敗は、内部にスパイがいたためだと告げたが、一笑にふされてしまった。そして、彼は逆に待命処分をうけてしまった。疑念の解けないシェイは、情報局勤務のポリーをそそのかし、資料を調べはじめた。そして霞につつまれたような疑念の淵から、ブースの顔が浮かび上がってきた。M・1・5ではシェイの要求で、ブースの査問会を開いたが、結果は白であった。その頃ソ連の秘密警察K・G・Bの要人がイスタンブールへ亡命して来ていたので、さっそくシェイは彼と会い、二重スパイのヒントを与えられた。シェイはいまや、間違いなくブースとにらんでいた。そして、ポリーの誕生日、2人で祝っているところへ、シェイは、M・1・5の化学責任者で、現在のサラの恋人のフィリップ(ジョージ・ベイカー)の呼び出しをうけた。かけるけると、ブースが倒れていた。フィリップの説明によると、ブースが無断で侵入したため、殴り倒したとのことだった。シェイはブースを二重スパイと確信、彼をそのまま郊外へつれ出し射殺してしまった。そして、彼のポケットからアテネ行きの切符をみつけ、飛行機に乗り込んだ。そこにはサラがいた。2人は同じホテルにとまったが、サラは夫が後からくるものと思い込んでいた。その夜、ブースの予約した席で食事をしていると、アメリカCIAのパーカー(アレクサンダー・ソービィ)から連絡を受け、コーフュー島へ向かった。しかし、彼はそこで共産側の諜報員につかまってしまい、フィリップとサラをおびきよせるおとりにされてしまった。さらにそこでシェイは、フィリップが、ただサラのことでブースと争い、シェイを殺しにまきこんだことを知った。やがて、サラとフィリップはこの罠にはまり、共産側のアジトにつれてこられてしまった。そして、ついにシェイとフィリップに機関銃が浴びせられようとしたとき、パーカーの機関銃が火を吹き、共産側の諜報員を皆殺しにしていた。無事ロンドンに帰ったシェイは、スコット大佐から、また意外な事実を知らされた。ブースはやはり二重スパイであり、大佐たちはそれを知りつつ、逆に利用していたとのことだった。(コロンビア配給*1時間50分)
スタッフ・キャスト
- 監督
- サム・ワナメイカー
- 脚色
- ジャック・パルマン
- 原作
- ゴードン・マクドネル
- 製作
- チャールズ・H・シニア
- 撮影
- デニス・クープ
- 音楽
- ロン・グッドウィン
- 編集
- ロイ・ワッツ